園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.03.27 MGの遺産!?

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あの雄大な景色とは全く違うというのに、昨日降った雪が凍って氷となり、その氷が割れて水溜まり(池)と化した南園庭に浮かぶ様子が何故だか、ユネスコ世界自然遺産「スイス・アルプス ユングフラウ =アレッチ」のスイス最大・最長のアレッチ氷河のいように見えてしまいまいました。その氷河の深さや氷の感触を確かめるため長靴を履いた子どもたちが足を踏み入れています。その様子を見ながら、少しでも水は引くように川づくりをしていたところ「園長先生何してるの?」と聞いてくるので「この水が流れるように川作ってるんだけど、やってみない?」と聞いてみました。すると、意外なほど簡単に「いいよ」との返事が返ってきたので、一旦その場を子どもたちに任せて、カレー作りをするという児童クラブの子どもたちの様子を野外炊飯場に見に行ってみると、案の定、炉が融けた雪で水浸しで、このままでは火を焚くことは厳しいのは明らか。そこで、子どもたちに水を掻き出すことを提案しスコップの使い方を簡単にレクチャーしたところ、カレー作りがかかっていることもあり、一昨日山椒魚を発見した川を見に行く様子もなく「ちょっと代わってよ」などと言いながら必死に作業に取り組んでいました。そんな子どもたちの努力が実り鍋から溢れんばかりのカレーが出来上がったらしく「おかわりした」「おいしかった」と満足そうな表情・声を見聞きすることができました。

一方、アレッチ氷河から少しづつですが順調に流れ出した水が通称“くるみ王国”まで流れていることに気づいたE君とY君はどんどん森の中に足を運び「園長先生、見て!あっちまで流れているよ」と興奮気味に話してくれました。日中、こんな風に子どもたちが過ごしていますが、どうやら子どもたちがいない夜の間に動物がやってきていることが雪に残る足跡でわかります。特に今日見つけたそれは、このところ姿を見ていない(見せてくれない)“ニホンカモシカ”のようなのです。もう少し暖かくなったら隣接する森に草を喰みに来てくれることを楽しみにしています。   

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