園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.03.25 大騒動

IMG_3732

土中で冬眠をしていた虫たちが、暖かい春の日差しの下に出てき始める頃「啓蟄(けいちつ)」。2024年は3月5日だったようです。そういえば、園舎や園庭の上を鳴きながら飛んでいた白鳥の姿も鳴き声も聞かれなくなってしまったということは、越冬を終え、北帰行してしまったということでしょう。そして、昨日、今日は過ごしやすい陽気となり生き物だけでなく、子どもたちもいつも以上に元気に遊んでいた印象を受けます。中でも来週には小学生となる5歳児ひかり組の子どもたちは、限られた(残り少ない)こども園生活を思う存分満喫するかのように朝から外へ出て遊んでいましたが。そんな子どもたちが「園長先生ちょっときて!」「森に何か動物が出た!」「ガサガサ動いた」と言いながら走ってきました。まさかと思いながらも子どもたちについて行ったのですが、案の定、影も姿もありません。しかし「クマの匂いがする」「え〜!?でもクマは冬眠しているからでてくるはずはないよ」「あれはタヌキだと思う」そんな会話をしながらしばらく森で過ごしていました。ところが、子どもたちとそんな会話をしていた後、泉区役所から「今日、深夜0:25頃、上谷刈(BRANCH東側)で小熊(と思われる)の目撃情報がありましたので、情報共有させていただきます」という連絡がありました。あまりにもタイムリーで驚きましたが、全てのクラスに注意喚起を行いました。今朝、先日伐採してもらったモミの木の切り株などを確認しに森(谷)に降りた時には獣(小熊)の気配は皆無でしたが、お腹を空かせて動物たちが活動を始める季節の到来ですので、しばらく気をつけたいと思います。

さて、今月末のイースターを迎える前に各クラスにイースターのうさぎを作ってあげるべく、わらじ虫を潰さないように気をつけながら材料を準備していると、前述の5歳児よろしく、今度は児童クラブの子どもたちが慌てた様子で「園長先生、イモリだと思って捕まえたのですが、お腹が赤くないので、これ何かわかりませんか?」と手の上に黒い生き物を載せてやってきました。素人目に見てもイモリではなく山椒魚だと思ったので「きっとサンショウウオだと思うけど・・・」と答えると「やっぱりそうんなんだ」「詳しく調べてみよう」「水を汲んであげなきゃ」と言って児童クラブの部屋へ戻って行きました。その後、もっといないか探した買ったのでしょう、大急ぎで現場に駆けて行き、水の中、堆積した落ち葉の下を確かめていました。

午後には、年度途中で県外に引越した元ひかり組のAちゃんがひかり組の子どもたち、担任に会いに来てくれました。ほんのわずかな時間でしたが、再会を喜び合う姿から時があっという間に戻っていることが伝わってきました。来月から新たな環境(保育室)で過ごすことになる子どもたち、特に憧れのひかり組に進級する現そら組の子どもたちは嬉しくて仕方がないようで、ひかり組前のテラスで楽しそうに遊んでいました。

       

Contents