2023.07.04 大人の責任
今でも子どもたちにとって素晴らしい環境である“森のこども園”がさらに子どもたちの楽園となるべく、僕に何ができるか考えて行動するようにしています。これからの季節、どこからともなくやってくる蚊に刺され辛い思いをすることが少しでも減るようにとの思いから、できるだけ風通しが良くなるように草を刈ったり、自由奔放に伸びた枝を払ったりしています。今日も子どもたちが北園庭で水遊びをしていて森で過ごすことがないほんの僅かな時間に刈り払い機で草刈りをしました。これまで日差しを遮っていた草がなくなった途端、湿っていた地面にも光が届くようになり、何となく地面近くで懸命に育っていた草たちが喜んでいるように見え、雰囲気が変わった気がします。一方、伸びた草の中から、ごっこ遊びで使われていたと思われるフライパンやジョウロの先やボール、それだけではありません。嬉しくないことですが、土に還ることのない(還るまで何年もかかる)プラスチックのカップやポリ袋がたくさんあることが残念でした。2014年にスウェーデンに出かけた際、森の中で過ごしていた子どもたちが土に還ることがない素材のゴミを拾い集めて帰ってくること、また、2018年にチェコ(プラハ)に出かけた際、ゴミが土に還るまで何年かかるか掲示されている保育施設があったこと、幼い頃から自分たちが生活している環境に興味を持ち、その環境を大切にすることを学んでいることを思い知らされ衝撃を受けました。素晴らしい宮城学院(森のこども園)の環境を守るためにも、ゴミが落ちていれば拾ってゴミ箱へ捨てる、おもちゃが片付けられていなければ片付ける。土に還らない物は森に持ち込まない、持って行った時には忘れることなく持ち帰る。そんな当たり前のことが当たり前にできるようにならなければならないことを思わされました。