園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2025.03.11 大切なこと

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昼食を食べ終え、1号認定の子どもたちのお迎え前、子どもたちが森や園庭でひと遊びをしている時間のことです。5歳児ひかり組のR君とH君が「園長先生、森に古い椅子があるんだけど、ちょっと見にきて」と職員室へやってきました。一体何のことか見当がつきませんでしたが、何かあっては大変と思い急いで森に向かい、二人に椅子があるというところに案内されて行ってみたところ、かなり使い込まれた古い椅子(ベンチ)が2台置かれていました。「これだよ」と指さした二人が「園長先生、森に木がいっぱいあるんだから、この椅子直してちょうだい!」というのです。もちろん道具と材料(板)があれば直せそうですが、森にふんだんにある木は、枯れて落ちてきた枝や玉切りにされた丸太で、椅子やベンチに使われる平らな木(板)はありません。しかも、その椅子が園の所有物かどうかもわかりません。ましてや普段子どもたちが遊んでいるところから森に少し入ったところにあるため、二人のリクエストにはすぐには応えられそうにありません。そんな二人が保育室に戻る時間になってしまったため職員室に戻ろうと思ったのですが、3歳児にじ組の子どもたちが北園庭に隣接する森の方を見て何かしているので行ってみました。すると森の中にある水たまり(湿地)でアオサギと思われる大きな鳥が何かを啄んでいるのを見つけ、できる限り近くで見るべく斜面(坂)を下り大喜びしながら観察していました。アオサギも子どもたちが近づいてくることができないことを知っているのでしょう、時折子どもたちの方を見ながらも悠々と歩いていました。一方、Rちゃんは鳥の観察より縄跳びの方が好きなようで、楽しそうに駆け足跳びをしていました。

今日、東日本大震災から14年を迎えました。あの日を境に様々なことが変わってしまった方々が大勢おられます。当たり前と思っている(た)ことが実は当たり前でないこと、今、生きていられることに感謝しながら過ごしていかなければならないことを再確認しました。

先週末土曜日に伐採された百段坂の途中(脇)に残っている松の木に切り株付近は木の香りに溢れていて森林浴をしている感覚を味わえます。

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