2025.05.23 なぜ知っているの?
今日も朝から南園庭で楽しそうに遊ぶ子どもたちの賑やかな声が響いてきました。そんな中に三輪車に跨った4歳児そら組のS君が「お〜い、た◯し〜こっちにきて」と僕をファーストネームで呼ぶ声が聞こえてきます。これまで「えんちょう!」と呼ばれることはありましたが、ファーストネームで呼ばれることがあるのは修了式の前後頃くらいで、新年度が始まって2ヶ月しか経っていないこの時期に敬称なしで呼ばれるとはありませんでした。S君がどこで覚えたのか、はたまた誰かに教えてもらったのかは定かでありませんが確かに「お〜い、た◯し〜三輪車に乗って」「「た◯し〜追いかけて」とリクエストされるのです。常にこれではいけないことでしょうが、親近感を持って呼んでくれていると思えば嬉しいことですし、敬称を付けない海外のように思えてし可笑しくなりました。そこでご所望に応え、年甲斐もなく三輪車を乗り回し、鬼ごっこよろしく逃げる子どもたちとかけっこをして朝からクタクタに・・・。
このようにS君たちと遊んでいる時、S君と同じそら組のT君とK君がバケツを持って「ねえ、ねえ園長先生これ(ダンゴムシ)を入れるのに使っていい?」と聞きにきました。しかし、どこから持ってきたのか、どこのクラスのものなのか分からないのに「どうぞ」とは言えないため「たぶんいいと思うけど、先生たちに聞いてみて」とお願いして、僕は雨で中止になってしまった園庭解放でできなかったティピー作りをするため、道具を準備し森へいきました。すると興味を示した子どもたちが「なにするの?」とついて来てくれたので手伝ってもらって運んだ柱をノコギリで切ることにしました。その際、メジャーが無くても二等分することができる方法を伝えたくて、紐(スズランテープ)を使って柱の長さを調べ、その紐を二等分して、中心となるところに印を付け、そこをノコギリで切る作業に取り掛かりました。最初は力任せで切ろうとする子どもたちに手を添えて力を抜いて真っ直ぐにノコギリを引くことを伝えながら切っていきましたが力加減を覚えた子どもたちは自分たちで交代しながら7〜8mの柱3本を切ってくれました。5歳児ひかり組のG君の手つきがとても良かったので「G君とっても上手なんだけど、ノコギリ使ったことあるの?」と尋ねてみると「うん、この前、竹を切ったんだ」との返事が返ってきて、やっぱり!と合点がいきました。
切った柱を立てるところもトライしましたが、時間的にも技術的にも道具も万全でなかったため、今日は断念しましたが、しっかりシュミレーションして森に新たな拠点を作ってあげようと思います。
給食の時間となり片付けを始めた時、朝「バケツを貸して」と言っていた子どもたちが捕まえた様々な虫をコケを敷き詰めたバケツに入れて戻って来ました。その様子に驚いたのはノコギリで柱を切っていた子どもたち「すご〜い」と目を輝かせてみていました。それにしても、バケツにコケを敷き詰めることやどこに虫がいるかよく知っていると感心させられました。
管理機を掛けた後、そのままになっていた畑にほうれん草の種が撒かれました。冬の野菜というイメージがありましたが、この季節も育つようです。これまた知らなかったのでびっくりでした。