園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2025.08.05 いつからだろう?

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男児・女児関係なく、連日のように虫探しに夢中になる子どもたちを見ているといつも不思議に思うことがあります。それは、多くの女児(女性)たちが大人になるに従い虫が苦手になることです。何がきっかけなのかいつからなのか人それぞれかと思います。中にはトラウマになってしまう嫌な経験、子どもの頃にはあまり気にすることがなかった虫たちの動きや足の数などに気づく、虫嫌いの家族に「きもちわるい」「怖い」と言われてといったことが原因になっていることもあるのかも知れません。

夕方、畑の野菜の様子を見回り、オクラが次々に育っていること、一方、キュウリの赤ちゃんたちが水を欲しているようだったので水を撒いた後、ナスの様子を見ていた時、紫色の茎や葉の間から明らかにナスの色と違う鮮やかな黄緑色の何かが目に飛び込んできました。気のせいかと思ったのですが、よ〜く見てみると、虫嫌いの方々が見たら鳥肌が立てて悲鳴をあげるか、脱兎の如く逃げ出すかするような長さ約10cm、太さ1.5cmもある大きな幼虫でした。大きなアゲハチョウの幼虫かと思いましたが、アゲハチョウの食性とは相反するため、便利なツールを使って調べてみました。すると、やはりアゲハチョウではなく、毒性はないけれどトマトやナスなどの葉を食べる害虫とされているクロメンガタスズメというスズメ蛾の幼虫だろうとの結果が出てきました。さらに詳しく調べると、成虫になるとドクロのような模様が浮き出ることから「ドクロ蛾」とも呼ばれているというのです。葉が食べれれてしまうことを考えれば駆除してしまうべきかと思いながら、子どもたちと少数の虫好きの先生たちにも見てもらいたくそのままにしておきました。それにしてもこんなに大きくなるにはいつから畑にいたのか、そして、どうして誰も気付かなかったのか不思議でなりません。そんなグロテスクな幼虫とは対照的な皆が喜んで眺める綺麗な虹が同時間に空にかかっていました。