園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.06.11 白くなったり黒くなったり

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先月刈り取ったひつじのデイジーちゃんの羊毛を5歳児ひかり組の子どもたちが洗ってくれました。とは言っても、家庭のように洗濯機で洗うことができないのはもちろん、羊毛に残っている油を落とすためにお湯が必要になります。ところが多くの乳幼児施設や学校に設置されている外用の給湯設備がありません。かといって、給食作りの真っ最中の給食室からお湯を提供してもらうわけにはいきません。そんなこともあり野外炊飯場で火を起こしお湯を沸かすことから始めなければなりません。そのため、保育室の前に昨日から拾い集めたと思われる枝や木が乾かしてあり、そんな木が気になったのか、3歳児にじ組のH君がテラスから不思議そうに眺めていました。子どもたちが登園を終え、朝の集まりを済ませると、羊毛の仕分けとかまどでの火起こしの準備に取り掛かります。楽しそうなことを始めたひかり組の子どもたちのことが気になって仕方がない他のクラスの子どもたちも野外炊飯場は集まってきては、次第に上がり始めた煙の様子や沸いたお湯がかけられた羊毛から毛刈りの時を思い出させる匂いが香りはじめ、お湯の色が変わるのを目の当たりにすると「くさ〜い」とか「茶色になった」とその変化に驚いていました。その後、油と汚れが落ちたお湯を捨てて、新たに沸かしたお湯と羊毛用の洗剤を入れて洗った羊毛は、白く(生成り)になり、それを北園庭に広げたござの上に広げて乾燥するところまで作業が進みました。乾いた羊毛をさらに綺麗にする作業が待っていますが楽しみながら取り組んで欲しいと思います。そうそう、羊毛は白くなった一方、お湯を沸かすために使った鍋は煤で黒くなってしまいました。    

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