宮城学院女子大学附属認定こども園　森のこども園

８月に入ったと同時に北陸と東北南部の梅雨明けが発表されました。これからも暑い日が続くかと思いますが、それでも日陰に入ると涼しく感じられるようなカラッとして湿度がない夏を期待したいと思います。

さて、夏休みに入ったため、児童クラブにやってくる小学生たちの賑やかな声が朝から聞こえてきます。そんな子どもたちと英語を通して（使って）楽しく過ごすため教育学部教育学科の藤崎さなえ先生とゼミ生が来園してくださいました。英語での挨拶から始まり、ペットボトルを使った手品を活かしたフルーツバスケットと同じルールのゲームやTDLで大人気のお馴染みのキャラクターの福笑いをするなど、学生たちと素敵な交流ができました。ところが、Y君は頑なに皆と一緒に参加したがりません。しかも中々話を聞いてくれそうにありません。それでもしつこく何故そんなに参加したくないのか聞いてみると本当か嘘か「英語が嫌い（苦手）」と言うのです。「じゃあ、園長先生と一緒に野菜を収穫しに外に行こうか？」と提案するとそれまでの頑なだった表情に変化が見られ「うん」と返事が返ってきます。そこで、ハサミやビニール袋を持って畑に出かけ、水遊びをしている3歳児の子どもたちを気にすることもなく、反対にスプリンクラーから撒かれる水を避けながらオクラ、キュウリ、インゲンを収穫し「皆でどうやって食べるか相談するといいよ」と話したところ、チクチクする葉っぱを気にしながらもあんなに嬉しそうにオクラを収穫していたのに「俺、オクラ嫌いだから・・・」と思わぬ返事が返ってきました。収穫を終えた野菜を仕分けして冷蔵庫に入れた後、トランプやけん玉に付き合いながらY君と話をしたのですが、英語は嫌いと言いつつも、皆のことも気になるようで顔だけホールに入れて皆の様子を見て（聞いて）いました。果たしてY君だけ皆と別行動をすることが良かったのかどうか分かりませんが、自分の意思をしっかりと伝えられるということを認めてあげられたという意味では良かったのだと思います。何故ならY君の表情がそう語っていたからです。