2023.08.31 凄いね!凄い根!
今日は午前中、園を留守にして明日まで幼稚園実習でお世話になっている学生たちの様子を見に県南2箇所の幼稚園を訪問してきました。森のこども園と同年齢の子どもたちが生活していても、保育方針や保育(生活)時間の違い、それに加え、そこで過ごしている子どもたち、保育者、所在地域(環境)が違っていれば自ずと違いは出てきます。この数日間に訪問させていただいた幼稚園だけでなく、これまで自分自身が幼稚園教諭や園長として勤めてきた幼稚園、保育園もそれぞれ違いがあります。しかし、そんな違いがある中で共通していることはといえば、子どもたちの成長発達を願い先生たちが一生懸命に子どもたちと向き合い関わっているという方向性でしょう。午後2時過ぎに園に戻り、留守をしていた時間の連絡事項の確認やメールのチェックをした後、秋冬野菜を植える準備として、先生たちが子どもたちと収穫を終えた野菜を抜くなどの作業を進めてくれていた畑に向かい、先生たちでも抜くことができず残っていたポップコーン用のとうもろこしの根をスコップで抜き取りました。立派に育った「凄い根」を見て子どもたちはもちろん先生たちが道具を使わず抜根することは無理であることが納得でした。抜き取った根をゴミ置き場のゴミ袋へ入れて園舎へ戻った時、児童クラブのU先生が慌てた様子で「今地震ありましたよね」と言いながら廊下に飛び出し、そのまま広場の子どもたちと先生たちに地震があったことを知らせてくれました。そのお陰で子どもたちはあっという間にダンゴムシのようになって身を守る様子に「凄いね」と思いました。座っていなければ気づかなかった地震でしたが、身を守ることの大切さを伝えてくれた瞬間でした。突然の出来事に驚いた子どもたちに安心してもらえるように館内放送で、揺れが収まっているので大丈夫であること、もし、また揺れるようなことがあれば慌てず先生のお話を聞いて避難することを伝え広場に戻ったところ、多くの子どもたちが頭上から聞こえたと感じた館内放送を不思議に思ったらしく天井の方を見ながら「ねえ、園長先生どこからお話ししたの?」と尋ねてくるのですから可笑しくて仕方がありません。そこで「屋根に登ってお話ししたんだよ」と返事をすると「じゃあ、どうやって登ったの?「どうやって降りてきたの?」と疑う様子もなく聞いてくる子どもたちの純粋さを再認識させてもらいました。さて、今日は1年のうち最も地球に近くて大きく見える満月「スーパームーン」と同じ月で2度目の満月「ブルームーン」の2つの現象が重なるかなり珍しい「スーパーブルームーン」と呼ばれる月が見られるチャンスなのだそうです。七夕の夜は梅雨の時期と重なり夜空を眺めても星を見られることがほとんどないような印象ですが、異常気象と言われている今年の夏、しばらく雨が降る予報が出ていないので、夜中まで起きていれば、素敵な天体ショーを愛でることができるかも知れません。