園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.06.30 興味津々

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今日は、銀鮭を使っての食育活動の日でした。子どもたちだけでなく、職員みんながこの日を楽しみにしていたのですが何が楽しみだったかといえば、1歳児ぶどう組のRちゃんのお父さんが南三陸町で育てている銀鮭(重さ約3kg)を、子どもたちのために今朝収穫し南三陸町からわざわざ運んで来てくださり、それを目の前で解体作業を見ることができること。そして、それ以上に楽しみだったのは解体された銀鮭が今日の給食のメニューとして提供されるということでした。子どもたちは家庭では普段なかなか見ることができない大きな魚に興味津々!森のホールに準備されたテーブルに置かれた魚を解体作業が始まる前に触らせてもらったのですが、大喜びする子どもがいる一方、興味はあるものの口を開けた迫力のある魚が怖いのか手を出すことなく遠巻きに見ている子どもと対照的な姿が見られました。その後、出刃包丁を使い大きな銀鮭が見事な手捌きで捌かれて行くと「かわいそう」とか「あれなあに?」と子どもながらに感じたことが言葉となって出てきます。バットに取り出された内臓を栄養士のY先生が子どもたちに見せてくれましたが、子どもたちにとって最高の学びの時間となりました。個人的な感想になりますが、Sさんの技術は言うまでもありませんが、使いこまれた出刃包丁(思いのほか小さい)の切れ味の良さにとても興味が湧き、お帰りになる前、職員室でお話をさせていただいた際、17年間使っている包丁とお聞きし、身体の一部となっていると勝手に確信し納得しました。そして、自分に身体の一部となるようなものはと考えたとき、何も思い浮かばず、ギョッ(魚)としました。

最後になりますが、朝早くから海に出て魚を捕まえ、遠路はるばるお見えくださったSさんに心から感謝いたします。銀鮭、本当に美味しくいただきました。この美味しさが多くの方々へ広がることをお祈りし、家庭でも積極的に食べるようにしたいと思います。そして、いつか、魚たちがどのように育てられているか見るためにお邪魔します。

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