園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2021.07.16 分解者❣のぞいてみよう土の世界!

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先日そら組と粘土だんごを作って下さった、シンプル&スローライフの皆様のワークショップ「のぞいてみようにぎやかな土の世界」があり、ひかり組が参加しました。FEEL Sendai 杜々かんきょうレスキュー隊事業の環境学習プログラムです。もう少し前に予定していましたが雨で延期になっていたプログラムでした。先生が先頭になり、「足の裏で感じる土の感触」から始まり、初めに芝生の上を歩きました。

北園庭には青空が広がりセミが鳴き、トンボが行きかい11時過ぎには梅雨明けの宣言があり一気に夏です。暑い暑い日陰のない芝生を歩き、続いて野外炊飯場から森の道を歩きました。「足の裏に意識を集中させて!」

 

「温度が全然違うね。土の感触も違うね。」と先生の声、森の道は大きな木立の日陰で涼しささえ感じます。「みんなの足の下の感じも違うでしょう。落ちている葉っぱも上にある葉っぱと違うねぇ。」

「みんなの足元にある新しい土の中には色々な物があるから、土を集めて調べてみよう。」と、バケツの中に先生の足元の土をすくって入れました。「さあ、前の場所に戻って行くけど、帰りながらキノコが沢山あるから見つけながら帰ってね。」と指令が出ました。

 

「きのこ、な~い。」と言っていたのに、「あった!」とあちこちから声がして、ほとんどの子が次々発見しました。気が付かないだけで探せばこんなにあるんだね。野外炊飯場の席に着くと、白いシート上に先ほど採った土をふるいにかけて、みんなの前にばらばらと広げました。

「さあ、この中に小さな虫たちがいるのを見つけられるかな?」と聞いて「見つけたらピンセットにとって、この中に入れてね。」

水を入れたシャーレを渡され、「あっ!みつけた!」「凄いねぇ!」「ぼくもみつけた!」次々声がして渡されたシャーレの中に動きのある小さな虫が集められました。

先生が顕微鏡で覗いた世界も順番に見せてくださいました。また、土壌動物を大まかに分類している資料を渡されて、「その中に似ているものはありませんか?。」と聞いていました。子ども達は「これかな?」とじっくり見比べていました。

今回ののプログラムは本来は小学生用でしたが、森のこども園では体験する条件がそろっていたため、この講座を年長組の子ども達のために開いてくださいました。

最後に土の中にいる「土壌動物=分解者」がいるからたくさんの葉っぱが溢れもせず土になっていくし、森で死んでしまった動物達も分解者がいるから土に返る、とお話を終えました。

1時間以上にわたる講座は興味深い心に残る講座でした。

正に❓・❕・💛がある講座でした。知ることは学びをさらに深めます。小さな研究者たちの興味は尽きることはありません。

 

 

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