園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2021.05.07 「センス・オブ・ワンダー」の世界

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園舎周辺の新緑は一段と美しく、レイチェル・カーソン作「センス・オブ・ワンダー」の世界が繰り広げられているように思います。この本の一部を紹介しながら、本日の子ども達の遊びをお見せしましょう。

  

「子どたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感にみちあふれています。」(センス・オブ・ワンダーより)

もも組の出席者は4人だったので散歩車で園庭や森を散歩していました。子ども達の頭上には輝くばかりの新緑が広がっています。

「わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、『知る』ことは『感じる』ことの半分も重要ではないと固く信じています。」(センス・オブ・ワンダーより)

にじ組さんにはたんぽぽが人気でした。地面をよく見ると動いているアリが見え、たくさんの巣穴も見つけました。りんご組も手をつないでお散歩に出発です。

 

「美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知のなものにふれたときの感激、」(センス・オブ・ワンダーより)

散歩者に乗ってぶどう組が今日も南園庭の斜面で遊んでいました。急斜面を下りられる子は何度も上り下りしながら歩くことを楽しんでいます。横に歩いてタンポポを摘む子もいます。。

    

「思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけ出した知識は、しっかりと身につきます。」(センス・オブ・ワンダーより)

クラスの友だちと一緒に森を歩くこと、一緒に何かを発見した時にはみんなで驚き、1人で見つけた時の何倍も嬉しくなり、時には見つけたものを友達にあげたりしています。そら組の昨日遊歩道へ行かなかった半数のグループが、先生2人と大学の西浦先生が付き添って大学の遊歩道に向かいました。

「子どもといっしょに自然を探索するということは、まわりにあるすべてのものに対するあなた自身の感受性にみがきをかけるということです。」(センス・オブ・ワンダーより)

そら組はコロナ禍で昨年はほとんど遊歩道を歩いていません。昨日のグループは遊歩道の中が暗いので「こわ~い」と言って泣いた人もいたそうです。遊歩道を歩くとこども園周辺だけではない体験も得られます。

「自然にふれるという終わりのないよろこびは、けっして科学者だけのものではありません。大地と海と空、そして、そこに住む驚きに満ちた生命の輝きのもとに身をおくすべての人が手に入れられるものなのです。」(センス・オブ・ワンダーより)

半数のそら組は森の中でかくれんぼをしたりして遊び、テーブルに集まって一休み、水分補給をしていました。

こども園にある自然環境は、日々季節の変化を見せてくれます。特にこの時期は一斉に芽吹いた葉が萌え出し若葉を広げ、新緑の美しさに目を見張ります。

神様からいただいた賜物を、子ども達に知らせ与えていく喜びを感じます。

 

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