園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.06.25 大切なこと

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昨日に引き続き5歳児ひかり組の子どもたち数人が「三輪車に乗りた〜い」と言いながら正面玄関のところへやってきました。そんな子どもたちのリクエストに応え子どもたちが自力で漕ぐことができるところまで運んであげました。すると嬉しそうに南園庭に向けて走り出します。この三輪車のいいところは一人だけで乗る(遊ぶ)のはもちろん、運転者の後ろに乗ることができる作りになっているため、漕ぐことが辛くなる上り坂や中々進めない砂地や草の上では、後ろに乗っている友達が押してあげるなど複数で遊ぶことができるところです。しかし、誰もが運転手になりたくて競い合いが始まることもあるのですが、三輪車に限らず5歳児にもなると言葉で自分の気持ちや考えを伝えられるようになり、友達を思い遣りどうすれば楽しく遊べるかなどルールを決めていくことができるようになります。そこに集団生活の大切さがあるのですが、その証拠に、南園庭の斜面で綱引きができそうな丈夫そうな木の根を見つけた女の子たち3人が「うんとこしょ、どっこいしょ」とおおきなかぶ(絵本)の掛け声に合わせて綱引きをするように根を引っ張って大喜びしていました。こんな遊びも友達と一緒だからこそ楽しいのであり集団生活ならではの光景だと思って木には気の毒だと思いながら止めることなく子どもたちの様子を見ていました。

一方、コイノニアで担任から園での様子等をお伝えした後、お子さんと一緒にコーヒーフィルターを使ったてるてる坊主作りをしてもらいましたが、同じ材料を使っても、出来上がった時、どれ一つ同じものがないところが大切なところであり、見ているだけでいつの間にか笑顔になっています。

さて、昨日のへび同様、忌み嫌われがちな生き物の一つ“蜘蛛”、今朝、軒の蜘蛛の巣を払っている時、ある蜘蛛の巣にかかってしまったカメムシを夢中で食べている蜘蛛に気づいたため、その蜘蛛の巣だけはそのままにして、様子を観察してみました。そこで改めて気づいたことは、自分(蜘蛛)よりも大きな虫を捕まえることができる巣(糸)の強さと嫌われ者とされる蜘蛛は益虫でもあるということです。

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