園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.08.26 備えあれば・・・

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以前なら「数十年に一度の大雨」と言われるような雨が各地で当たり前のように降るようになった現代、ここは日本ではなく、まるで亜熱帯気候の国という印象を受けてしまいます。

天気予報によると、勢力の非常に強い台風10号が接近しているとして、気象庁と国土交通省は警戒を強めるよう呼びかけています。東北地方にいつどのような影響があるかわかりませんが、こども園は学内で一番低いところにあるため大雨が降ると降った雨(水)が落ち葉や石や枝と共に道路を川のように下ってきます。そして落ち葉や枝や石が排水口を塞ぐと行き場を失った水が一面を覆ってしまいます。それを防ぐため、落ち葉を掃き、排水溝にしっかりと根を張った草を抜くなど気になったところの対処をしたのですが、有難いことに朝から何度となく様子を確認しにいらしてくださっていた興和の皆さんが午後に機材を持っていらしてくださり、本格的な作業にあたってくださいました。先日も台風の影響を心配したものの強い風は吹いたものの進路が変わりほとんど影響もなく済みましたが、10号の進路にあたっている地域に被害がないことを祈りながら台風に備えたいと思います。また、秋の虫たちにその座をバトンタッチし始めたとはいえ、まだまだ聴こえるセミたちの鳴き声、北門のところにある警備室の網戸にくっ付いていた蝉の抜け殻も台風の影響で飛ばされてしまうことでしょう。

さて、子どもたちがまだ午睡の最中、児童クラブの1年生R君、M君、E君の3人が興奮気味に「園長先生いる?」と言いながら職員室へやってきました。いったい何があったのか聞く前に職員室はもちろん、0・1歳の子どもたちが起きてしまうのでは?と思うような大きな声で「あのさ、さっきバッタを探してたら、カマキリからハリガネムシが出てきた」と言ってマーガリンの空容器に入れたハリガネムシと飼育ケースに入れられたカマキリを見せてくれました。ハリガネムシはカマキリなどに寄生し脳神経の動きを攪乱させ千鳥足で歩く酔客のようになったカマキリの腹から脱出するために水辺に導くというのですから自然界の驚異を思い知らされます。

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