2024.11.05 仲間とともに
僕が出勤して10分くらいした時でしょうか、今日の朝番担当のS先生が職員室へやってきて「園長先生おはようございます。さっきカモシカがやってきて、畑の野菜を食べていましたので証拠写真を撮っておきました」と嬉しそうに伝えにきてくれました。その報告に時々畑の周りに足跡を残している親子と思われる2頭だろうと思っていところ、詳しく様子を聞かせてもらうと、仲間を連れてきたのか、今日はなんと3頭ものカモシカがやってきていたというのです。そんなカモシカたちの様子を子どもたちと一緒にテラスから見ていると、慌てた様子もなく子どもたちと先生たちのチラチラ確認しながら野菜を食べ、お腹いっぱいになって満足したのか、子どもたちが収穫できなくなることを考えてくれたのか軽々とフェンスを飛び越え森に帰っていったというのです。
礼拝後、明日玉ねぎを植える準備を兼ねながら一体何をどれくらい食べていたのか様子を見に行って見ましたが、美味しそうに育っていた柔らかそうなほうれん草の葉の部分だけが食べられていました。何を基準にしているのか不思議なのですが、鳥たちは柿の実が食べ頃になったと分かると急にやってきて夢中になって実を啄み始めます。そんな鳥たちと同じようにカモシカたちもほうれん草が食べ頃になったことを人間たちに伝えてくれていたのかも知れません。いのししのように畑を荒らすことはありません。とは言え3頭で毎日ほうれん草を食べに来られても困ってしまいます。何とか共存共栄できるといいのですが・・・。
さて、畑の様子を確認後、玉ねぎを植える畑に管理機(小さな耕運機)をかけて土を耕す作業に取り掛かることにしました。すると、乗り物が好きなのでしょう、エンジン音に誘われるように1歳児ぶどう組のS君・R君・N君が駆け寄ってきて「かっこいい」と言いながら管理機をまじまじと見ているのです。ぶどう組の子どもたちだけでなく、作業後、管理機を片付けに行った際、森で遊んでいた子どもたちからも「かっこいい!」とか「これと同じト◯カ持ってる」という声が聞かれ、ミニカーだけでなく管理機まで作られていることに驚きでした。何はともあれ、ぶどう組の子どもたちに抜いた草を捨てる手伝いを手伝ってもらい、管理機をかける様子を見守られたお陰で玉ねぎを植える下準備を終えることができました。ただ、心配なのは明日の天気です。