宮城学院女子大学附属認定こども園　森のこども園

礼拝堂が工事中ということもあり、今日の5歳児礼拝は園の広場で守りました。そのために中高のO先生が暑い中、坂を下りて園に来てくださり新約聖書マタイによる福音書の「タラントンのたとえ」の箇所をお話ししてくださいました。日本で「タレント」と言えばテレビや芸能界で活躍する人を指しますが 、英語の「talent」は「才能」の意味しかありません 。そして、この言葉は今日の礼拝で聞かせていただいた「タラントン」に由来する言葉です。人間は多い少ないに関係なく一人残らず神様からそれぞれにふさわしい才能（タレント）が与えられていて、一人ひとり等しく尊い存在であると語られています。しかし人とは違う自分にだけ与えていただいている才能・自分らしさに気づくことなく反対に人の才能にやきもちや嫉妬することもあるかと思います。しかし、日々園で過ごしている子どもたちの様子を見ていると時々ケンカをしたりはすることはあってもお互いの違いを受け入れ楽しく過ごしてくれているように思います。ひかり組の子どもたちは水遊びの前後で畑のかぼちゃを収穫、礼拝と忙しく過ごしていましたが、午後の時間、テラスでかぼちゃの蔓をゴミ袋に程度に鋏で切り処分作業に取り組んでいました。ところが、楽しくなったのでしょう、多くの子どもたちが数センチ程度に小さく切り刻むことに夢中になっていましたが、それも素晴らしいタレントなのでしょう。

ところで、多くの夏野菜たちがその時期を終えて行く中、児童クラブの子どもたちが育てている“白ナス”はツヤツヤした白い実を未だに次々付けています。また、玄関前のインターロッキングのブロックとブロックのほんの僅かの隙間から草が育っています。もっと環境のいいところに根を張れば良かったのにと思うようなところで必死に育っているからでしょう。その根の丈夫なことったら・・・。そんな草を可哀想と思いながらも僕も抜き取るために根気強く、しかも必死にならなければなりません。人間だけでなく動植物にも素晴らしいタレントが与えられているようです。