園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2025.10.29 できる限り

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 水の森公園など近隣でも熊の目撃・出没情報が伝えられるようになってから、子どもたちと職員の安全を守ために対応を考えて保育を行わなければなりません。そうすると、どうしても遊びや活動に制限がかかってしまい、保育が萎縮してしまうことは否めません。特にこども園で大切にしている森の自然を使った遊びが一気に減ってしまい、北園庭で遊ぶ子どもたちが増えると窮屈に感じてしまいます。また、登園時、車を降りてもすぐに保育室へ行かず、キノコを探すくらいキノコ好きのR君や木登りや虫探しが好きな子どもたちにとっては北園庭だけ遊ぶのでは物足りないでしょう。

北園庭のフェンスに取り付けた忌避剤(ウルフピー)を触って、その匂い(臭さ)に驚き、大慌てで手を洗うことになったというMちゃんの様子を見に行ってみようとテラスに出たところ、「園長先生、今日、S先生の誕生日なのでギターを持ってきて欲しいんですけど・・・」とのリクエストがありました。そこで、ギターを取りに戻り子どもたちとS先生の誕生日をお祝いしたのですが、お祝いした後、ギターが気になって仕方がない子どもたちに取り囲まれてしまい、動こうものなら後ろからついてくるのです。そこで、キノコ博士のR君も誘いながら、子どもたちを引き連れて森に行きキノコの生えているところを教えてあげたところ目を輝かせ夢中で観察、収穫していました。その他の子どもたちも落ち葉の下で寒さを凌いでいたのか、何匹いるか分からないほどの幼虫たちに興味津々を示ししゃがんで観察する様子や玉切りした丸太のよじ登るなど、わずかな時間でしたが森で楽しく過ごしました。熊騒動が落ち着き、このような様子が戻ってくることを願いながら、できる限り外での遊びや活動を大切に過ごしていきたいと思います。  にじ組のM君、A君、I君はフェンス脇で育っている植物の葉っぱをむしり取り、その葉をシャワーのように空に向けて投げて楽しそうに遊んでいました。ギターに興味津々の子どもたち、弦に触ったり叩いたり音と感触を感じてくれていました。その後、金のガチョウのお話よろしく、僕に繋がって森に出かけました。

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