園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2025.08.21 それでも・・・

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確実に日が短くなりトンボが飛び交い、どんぐりが落ちてくるようになったことから秋が感じられるようになりましたが、10日後には9月になるとは思えない暑さが続いています。しかも、その暑さが10月まで続くという予想が出ているというのですから、いずれ春夏秋冬の四季ではなく、春夏冬の三季となってしまうように思ってしまいます。

児童クラブにやってくる小学生たちは普段の賑やかさが信じられないほどの静けさの中、残っている宿題の仕上げや確認していました。また、残りわずかな夏休みを楽しみ思い出づくりのために明日予定しているDay-campのために買い出しに出かけたり、昨夕建てたタープの張り直しをするなどして過ごしていました。  北園庭の斜面の草は枯れることなく生長し続けていますが、その中、2年前に伐採された後、残ったままだった松の根がキノコの菌と日差しと風雨に晒され形が崩れ始めていました。あることがきっかけで飛ぶことができなくなった一羽の鳥がそんな草と木に守ってもらい、また、仲間の鳥たちに見守られながら園庭や斜面をピョンピョン跳ねながら命を長らえています。数日前まで自由に空を飛んでいたであろう鳥が、その能力を失いながらも懸命に生きる姿・生命力に心を打たれます。 午後保育の時間、森から響く楽しげな声に誘われ野外炊飯場のところへ行ってみるとK先生の「そろそろお部屋に戻るからおもちゃ片付けよう」という声が聞こえてきました。使っていたおもちゃを片付け、水筒を持って保育室へ戻ろうとする子どもたちの中、3歳児にじ組のH君は物思いに耽っているかのように地面に座り込んでいましたが、満足したのでしょう、すっと立ち上がりK先生と一緒に保育室に戻って行きました。そんな森の中に見覚えがある丸太が落ちています。以前どこにあったか記憶を辿ってみたのですが、落ちているところから数m上の園庭の土留めのためにフェンスの下に埋めた丸太でした。ずっと大雨が降ることもなかったことを考えると設置の仕方に問題があったということでしょう。落下した丸太を運び上げ修繕することはもちろんできますが、落下することがないように長さと重さがある丸太を据え直すことが良さそうです。時間と材料を考えなければ・・・。