2024.11.07 ごめんなさい
森の芸術祭2日目の今日、目玉のイベントは大学のよさこいサークルの学生さんと実習指導室のMさんとお友だちによる“よさこい”でした。ところが、天気予報では雨の予報は出ていなかったはずなのに、開始予定時間が迫っているというのに雨が止まず、予定していた北園庭での演技を断念し、広場の展示物を移動して園舎内で行なってもらうことも考えました。しかし、みんなの願いと雨男の園長がしばらく園舎内にいることが功を奏したのかギリギリまで迷ったものの予定通り北園庭で演技してもらいました。とはいえ、単に踊るのではなく、子どもたちに“よさこい”の楽しさを感じて欲しい、知って欲しいとの思いがあるのでしょう、学生たちが踊り方を教えてくれて最後には大きな旗がはためく中、一緒に踊ることができて子どもたちもメンバーの皆さんも嬉しそうでした。しかし、ごめんなさいと言わなければならないほどの思わぬ天気、気温の中の演技で地下足袋が湿ってしまいさぞかし寒かったと思います。どうか体調を崩すことがないように祈ります。一方、時間的に“よさこい”を見ることはできなくとも、大勢の保護者の方々が園舎内の作品をご覧になりにいらしてくださり、まるで美術館のようになった広場は子どもの時にしか作る・描くことができない作品を嬉しそうに眺める方々で賑わいました。
さて、先日来、日に日にさつまいもの葉が少なくなっていることが気づいて(気になって)いました。まもなく行う予定の芋掘りのために先生たちが準備を始めたのだろうと思いつつも、先生・子どもたちのそんな姿も刈り取った葉っぱも見当たらないので不思議に思っていたのですが、その原因はカモシカだったようなのです。その証拠に7日に日が変わった頃、学内の警備に回ってきてくださった警備の方が北園庭の柵のネットに子どもと思われるカモシカが引っ掛かって逃げられなくなってしまっているのを見つけ、ヘッドライトで照らしながら様子を見てくださったそうです。照らし出された先には子どものカモシカを心配した3頭のカモシカたちが見守ってくれていたというのです。子どもたちはこの柵のネットの穴を発見し潜り抜けようとする様子が見られるとの報告を受けていたので昨日、光和さんに修繕依頼をしたばかりでした。子どもたちが潜り抜け出したりする前に軽々とフェンスを飛び越えるカモシカが引っ掛かってしまうこと。そして4頭も来園していたことは想像もしていなかったため「まさか」と思わされました。このカモシカ、最終的には早朝出勤した光和さんの方が絡まっていたネットを切ってあげると森に逃げて行ったというのです。それまで数時間、どんなに辛く心配だったかを物語るかのように羊の毛刈りの時に見たようなフンが落ちていました。どうすれば逃げられるか分からず失禁していたのかもしれません。そう思うと本当に可哀想で申し訳なく心が痛みました。このカモシカ騒動のお陰で「柵」の修繕「策」が進むどころか、あっという間に終わりました。雨の中の作業、感謝いたします。そして、怖い思いをしたであろう子どものカモシカが家族(仲間)の元へ戻ることができていることを祈ります。もしかすると、今晩も懲りずに野菜を食べに来るのかもしれませんが・・・。