2025.09.29 これぞMG
園舎前の植え込みのキンモクセイが咲き始め、秋を象徴する香りが辺りに広がってきました。その香りに気づいた子どもたちが花を近づけ匂いを嗅ぐ姿が見られました。一つ一つはあんなに小さいのに遠くまで香りを振り撒くこと、秋の小さな虫たちが羽を鳴らす音の大きさに、改めて自然の不思議を感じさせられます。森の中に片付けられず雨に濡れたシャベルの近くに森に自生している「柴栗(山栗)」と思われる小さな栗が一つ落ちていました。今にもイガから飛び出して来そうな栗ですが、食べられた(かじられた)跡がないことからも動物が運んで来たとは思えず、かと言って近くには同じような栗も落ちていないこともあり、どこから落ちてきたのか不思議でなりません。一方、例年であればこの時期になると音を立ててどんぐりが落ちてきますが、暑さの影響で不作のようでその様子が見られません。各地で熊の出没がニュースになっていますが、家政館からこども園に下ってくる坂の途中にある橋のところで実っている沢山の栗を見るとお腹を空かせ食べ物を探している熊たちに食べさせてあげたいと思ってしまいます。
先週、Yさんのご指導のもと、植えた野菜の苗がしっかりと根を張り、蒔いた種が芽を出していました。昨年度は芽を出したほうれん草がカモシカに食べられてしまうという被害がありました。しかし、どこへ行ってしまったのか、最近めっきりカモシカたちが姿を見せることがなく元気でいるのか心配です。もしかすると野菜が大きくなってきた頃、お食事にやってくるのかも知れません。大きな被害にならない程度であれば野菜を食べてもらっても子どもたちは許してくれると思いますので元気な姿を見せて欲しいものです。
いよいよ今週土曜日に迫った「もりのうんどうかい」に向け、今日はクラス当日をイメージして大学体育館で遊びました。5歳児ひかり組の子どもたちは他のクラスが園に戻ってからもリレーをするなど最後まで残っていたのですが、その様子を体育の授業でやってきた高校生が「かわいい」と言いながら体育館の入り口から覗いています。そこで「もしよかったら、応援してくれない?」と声をかけたところ、弦楽班で園に来てくれたことがある学生さんを含め数人が体育館に入ってきてくれて手を叩きながら「がんばれ〜!」と声援を送ってくれました。
そんな友達の姿を見ていた他の学生たちも興味を持ってくれたようで「いいなあ」と言ってくれたので、Y先生に「先生、もしよかったら、子どもたちとリレー対決をして欲しいので5人くらいお借りしてもいいですか?」とお尋ねすると園長の無茶振りにも「どうぞ、どうぞ!」と快諾してくださり、近くにいた生徒5人が子どもたちの対戦相手としてやってきてくれました。予定外の出来事に担任の二人も子どもたちも少々困惑した様子でしたが、手加減しながらも走ってくれてリレーとかけっこを盛り上げてくれました。これまでも様々な交流を重ねていますが、保育時間と授業時間でも交わりができたことが園長としてとても嬉しいことであり、附属施設として、今後もこのような交流ができることを願うものです。