園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2025.01.17 音楽の力

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昨年はこども園の広場に中高弦楽班の学生たちに来てもらい開催した“森の音楽会”を今年は礼拝堂を会場に開催することができました。昨年度は臙脂(えんじ)色のセーターを着ていた中学生が高校生になりロイヤルブルーのセーターを着て演奏してくれている姿に、子どもたちと共に成長していることを感じて不思議な感覚・喜びを覚えました。そしてそんな生徒さんたちが楽器の紹介や演奏法を紹介するなどしながら、この日のために練習を重ねてくれた子どもたちがよく知っている曲を5曲聴かせてくれました。コンサートのマナーを守りながらも時には素敵な演奏に合わせ体を揺らしながら歌うなど礼拝堂に一体感が生まれ、音楽の力を感じることができました。急なアンコールにも応えてもらったのですが、クラスによっては大急ぎで給食準備をしなければならない時間が迫ってきていました。ところが、中高からMGに通っていた先生たちは学内を熟知していることもあり「こっち行くと早いんです」と瞬時に時短できるルートを弾き出してくれます。時短できるルートでスペインの牛追い祭りのように駆け出すのですからさらに時短になりましたが、瞬時にルートを導き出すMG OGさすがです。

さて、阪神淡路大震災から30年となった朝、被災地から伝えられる追悼の集いに集まった方々と共に発災時間の5時46分に合わせ黙祷しました。昨日の河北新報夕刊でも記事となるなど、ご存知の方が多いかと思いますが、大震災によって生まれ育った三宮(神戸)の街が変わり果てた光景にショックを受けた当時小学校で音楽を教えていた臼井真先生が衝動的に浮かんだ歌詞を書き留め、たった10分ほどで作詞作曲した♪幸せ運べるように”という曲があります。この曲(歌)により多くの方が励まされるなど評判を呼び、東日本大震災の時にも歌詞の一部を変えて歌われました。2013年7月松島を会場に開催されたキリスト教保育連盟第84回夏季講習会の際にも東北部会が中心となり参加者皆さんと歌いましたが、参加者の中には涙する姿が見られるなど音楽の力、素晴らしさを感じたことを思い出します。職員の中には阪神淡路大震災の発災時にまだこの世に生を受けていない、東日本大震災の時は小学生という職員もいます。尊い命が失われた震災を伝えながら、幼い命を預かっているという自覚を持っていたいと思います。

さて、もも組のM先生が来週から出産休暇に入ります。母子ともに健康で新たな命が生まれることを楽しみにお祈りしています。M頑張って!

    

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