園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.06.03 贅沢な時間、本物の素晴らしさ

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僕もそうですが、休み明けの月曜日の朝は子どもたちもエンジンがかからず愚図ることがあるのですが、今日は今年度初めての音楽会を楽しみに登園してくる子どもたちの姿が見られました。ピアニストの高橋咲千子さんとヴァイオリニストのテイセナさんには昨年度もいらして戴き素敵な演奏を聴かせて戴きましたが、その時の子どもたちの反応を生かしプログラムを構成して下さいました。また、昨日誕生日を迎え1歳になったもも組のAちゃんのためにコンサートの一曲目に♪Happy birthdayを演奏してくださり、ホールに集まった全員でお祝いしてあげることができました。Aちゃん本人は自分がお祝いされているという感覚はなかったかと思いますが、誕生会にいらして下さったおばあちゃんがとても嬉しそうになさっていたのが印象的でした。その後、子どもたちも先生たちも聴いたことがあるクラッシックやアニメソングなど約30分間、贅沢な時間を提供して下さいました。普段の保育では弾かれることのない鍵盤が音を奏でてくれたピアノ、そして、あんな小さなヴァイオリンが驚くほどの音を響かせたかと思ったら耳を澄まさないと聞こえないような繊細な音を響かせるなどする度に大喜びして手を叩いたり足を鳴らしたり、そうかと思えば動きを止めて、耳を澄ませたり・・・。また、隣に座っているお友達と喜びあったり、「静かにしないとだめどよ」とコンサートのマナーを教えてあげようとする5歳児ひかり組のK君、そしてN君は後ろに座っていた僕の方を振り向いて微笑みかけてくれました。年齢によっても違いますが、一人一人それぞれ音楽を楽しんでくれていたことを感じました。

デジタル化が進み、音楽の楽しみ方も様々になりましたが、CDなどでは子どもたちの反応や雰囲気に合わせ演奏することはできません。また、演奏後に綺麗なドレスを着ている奏者に花束を渡すなどして感謝の意を表すこともLiveならではの素晴らしさ、本物の大切さなのだと思います。中でも5歳児ひかり組のK君がテイセナさんに引き込まれるかのように近づきタッチする様子が微笑ましく思いました。最後に子どもたちに「また会いましょう」と言って下さったお二人に感謝し、また来年度更に素敵な演奏を聴かせていただけることを楽しみにしたいと思います。