園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.09.30 知らないことがいっぱい

IMG_6078

先週まだ咲く気配がなかったキンモクセイが少しずつ香りを漂わせるようになりました。今朝、そんなキンモクセイの香りに気づいた保護者や子どもたち、先生たちが匂いに誘われるかのように次々に木に近づき香りを嗅いでいました。ところが、4歳児そら組のMちゃんのお母さんは「これがキンモクセイの香りなんですね?よくお部屋の香りとして売っていますけど、北海道にはキンモクセイがないので初めて嗅ぎました。」「これってこの時期にしか咲かないのですか」とおっしゃるのです。まさかと思うことに驚き「えっ、そうなんですか?これからもっと香りがするようになりますよ。梅雨がないのは知っていましたが、キンモクセイがないことは知りませんでした」とお話しすると、今度は「この頃、北海道でも東北と同じ頃に1週間くらい雨が降るんです」とおっしゃるでけでなく「北海道ではこの時期になると、木が葉っぱを落とすのでこちらで(仙台で)木に葉っぱが残っているのが不思議なんです」と教えてくださいました。そんなことからも地域によって違いがあること、知らないことがたくさんあることを再認識させていただきました。

さて、北園庭の畑に植えたキャベツ・白菜・ブロッコリーがすくすくと育ち、先週蒔いたほうれん草。カブ、小松菜が早くも小さな芽を出しています。そんな畑の近くで5歳児ひかり組の子どもたちが育てていた稲が黄金色の首を垂れていました。その稲を田んぼの先生であるKさんに御指南いただき稲刈りをしました。普段の生活の中で使うことはほとんどないであろう鎌を使って刈り取り、Kさんが束にして下さった稲を天日干し(自然乾燥)するため、岩手県南部や宮城県北部などで見られる「ほんにょ」と言われる稲の干し方で稲を乾燥させることになりました。これからの課題はスズメに食べられ収穫量が少しでも減らないようにすることです。

一方、秋冬野菜に負けじと北園庭の芝が育つ中に草が伸びているので子どもたちに抜く手伝いをしてもらいました。ところが、厄介なほど根が強く張っていて大人の力でもそう簡単には抜くことができず「園長先生抜けないよ!」とすっかり諦めモード。こんなに大きくなる前に抜くべきだったと思っても「時すでに遅し」反省するばかりです。次の稲刈りの順番が来るまで、芝や草の感触を味わいながら一休み・・・?! 昼食後、様々な色のチョークを使ってロータリーで落書き(お絵描き)をする3歳児にじ組の子どもたち。アスファルトだけでは飽き足らず、終いには自分の体(すね)にまで色を塗ってご満悦の子どもたちです。

Contents