園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.06.20 目の前に

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今朝登園してきた時、少々気分がブルーだったK君を3歳児にじ組の保育室前まで送っていくと、コック帽を被りエプロンを身につけたK君と数人の子どもたちが、「園長先生おはよう!どうしたの?」と話しかけてきてくれました。その出立ちと嬉しそうな表情から、子どもたちが朝から楽しくごっこ遊びをしていたことがわかりました。K君が僕に話しかけてくれていた時、テラスに出てこなかった子どもたちはコックさんが戻って来るまで保育室の中で待っていたのかも知れません。

そろそろ雨が降ってくれることを待っている北園庭の芝や畑の野菜、そして、天気がいいとあっという間に水が減ってしまう田んぼの苗!それでも文げつが進み田植えをした時とは比べ物にならないほど立派に生長していました。また、職員室の僕の席の窓から見える木にはミノムシが住み着いていたようで、幹に止まっていることに気づいた5歳児ひかり組のRちゃんが「これなんだろう?」と言ってその巣を引っ張ったことで絹糸のような細い糸が伸びていました。

さて、今日一番、驚いたこと、それは2時降園の子どもたちのお迎えの車を迎え入れるため、北門を開け、警備室の前に立っている時のことです。誰もいないはずなのに何かの気配を感じるので、気配を感じる方へ一歩歩いてみました。すると、警備室の陰から結構な大きさの動物が出てきたのでビックリ!ところが、出くわしたその動物は国の天然記念物であるニホンカモシカだったのですが、思いもしなかった人間がいたことに驚いたらしく、踵を返してからこちらを振り向き、僕をじっと見ているので、少〜し近づいてみると、今度は振り返ることなく逃げて行きました。残念な思いをしたと思っていると、程なくして竹藪からガサガサという音が聞こえて(近づいて)来るのです。これまで学内で見たカモシカは親子と思われる二頭だったので、これは間違いなく別なカモシカが現れるに違いないと確信し、音のする方をじっと見ていると案の定、別なカモシカがやってきました。そのカモシカは僕の存在に気づいたものの、慌てることなく子ども園の方へ坂を下り、中高のグランドへ続く斜面へ軽々とジャンプし坂を登っていきました。イノシシやクマに遭遇するのは遠慮したいところですが、カモシカと衝突したとなれば特別感があったのにとがっかりしたのでした。