2024.05.23 園長保育！？
北園庭のテラスで飼育ケースを覗き込み一心不乱に何かをしている5歳児ひかり組のR君。僕がすぐ側まで行っても気づかないので「メエ〜！」と鳴いてみました。すると、体をビックと震わせて、すくっと立ち上がり「びっくりした〜！」と言いながら照れ笑い・・・。そんなR君に「何してたの？」と尋ねてみると「えっ⁉︎トンボの子ども見つけたんだ」というので「へえ〜！もうヤゴいるんだ！見せて」とお願いしケースの中を覗いてみました。するとそこには、ヤゴに見えないこともない、ケラが水から脱出するために必死にもがいているのです。ヤゴだと疑わない様子のR君に「あのさあ、これヤゴに似てるけどケラって言って、水の中にいるんじゃなくて、土の中に潜っていくんだよ」と話してみると「そうなんだ、じゃあ」と言ったかと思ったら、足元の砂を一掴みしてケースの中に投げ入れるのです。それに驚いたケラがさらに必死に動き回ります。こんな具合にR君とケラとの関わりを見届けた後、5歳児ひかり組の2人の担任のリクエスト（僕のゴリ押し！？）に応えるべく森で遊んでいた子どもたちのところへギターと絵本を持って向かいました。特別「こっちに来て〜」と声をかけることもなくギターを弾くと、森のあちこちから子どもたちがやって来きます。そんな子どもたちと♪調子をそろえてクリッククリッククッリクを歌ってから、“うんちしたのはだれよ”という動物が出てくる、明日の毛刈りにぴったりだと思っているお勧めの絵本を読んであげました。絵本よりもどろんこ遊びに夢中の子どもたちもいましたが、絵本を読み終えた後、そんな子どもたちのところに「何してたの？」と聞くと「アイス作ってたんだ」というので「ラムレーズンありますか？」と尋ねると「そんなのないけど、チョコミントならあるよ」との返事が返ってきたかと思ったら「はい、これは別なアイスです」と言ってオーダーしていないアイスが出てきます。そこで「おいくらですか？」と尋ねると「100円です」と返事が・・・。そこで、発揮したのが、アイス屋さんを訪ねる寸前にI君がくれた葉っぱ！その葉っぱをアイス屋さんに「これで間に合いますか？」と言って手渡すと思わぬ出来事にびっくりした様子。それがきっかけで葉っぱがお金に変わりアイス屋さんが繁盛したことは言うまでもありません。ちょっとしたことがきっかけとなり遊びが発展する様子は職員室で仕事をしているだけでは分かりません。そんなことからも、改めてやっぱり現場って楽しいなあ！と思いました。森から職員室へ戻るとき、北園庭でりんご組の子どもたちが遊んでいたので、りんご組の子どもたちにも同様に絵本を読んであげましたが、迷惑になっていなかったことを願うものです。
森から保育室へ戻り、健康診断の準備をして、児童クラブへ向かうひかり組の子どもたちが廊下の足跡の上を歩いている様子が何とも面白かってです。
