2025.01.27 似てるけど・・・
悪臭を放つ虫のイメージが強く嫌われがちな“カメムシ” は悪臭被害だけではなく、稲や枝豆の養分を吸ってコメを変色させたり、実が育たなかったり、果樹などを吸ったりして農作物や趣味のガーデニングや家庭菜園などでも被害を与えてしまうこともあり厄介者とされる存在です。しかし、危害を加えなければあの独特な匂いを発することはありません。懇意にさせていただいているS学院大学のY先生と保育学会でご一緒した時、イタリアのプロサッカーリーグ、セリエAのユニフォームのような模様のカメムシなどがいることやカメムシが全てが悪臭を放つかと言えばそうではなく、オオクモヘリカメムシというカメムシは青リンゴに似た匂いを出すことを教えていただきました。また、水たまりの上を颯爽と滑り、時には空を飛ぶアメンボ(みずすまし)は一見するとカメムシに見えませんがカメムシの仲間ですが臭くありません。それどころか、アメンボという名前も飴のような匂いがすることが由来だというのですから驚きです。また、1号認定の子どもたちのお迎えにくる方々のために14時に北門を開けに坂を上っていく途中、路肩の黄緑色のカメムシが目に入りました。既にこの寒さで息絶えていましたが、先週のウスタビガの繭のように自然が作り出すその鮮やかな色に不思議な力と魅力を感じました。
一方、間もなく2月だというのに雪のない森で遊ぶ5歳児ひかり組の子どもたちの様子を見て、植生や手入れ(管理)のされ方、着ている防寒着は違うけれど、昨年2月デンマーク、コペンハーゲンの森の幼稚園を見学させていただいた時の子どもたちや環境と重なりました。見通しが効き、蚊や蜂が活動していないこの時期に子どもたちに手伝ってもらいながら手入れをすれば身体も温まり一石二鳥なのですが、中々難しいです・・・。
↑園舎に戻ることなく済ますことができるように準備されている飲み物とトイレ
↓少々の雨でも子どもたちは外で遊びます。そんな子どもたちにとって森の倒木も遊具になります。