園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.06.12 今日は何の日

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7月に予定されているキャンプに向けて、5歳児ひかり組では先週金曜日のうどん作りに続きカレー作りに取り組んでいました。給食室とは違うところからいい香りが漂ってきたため、他のクラスの子どもたちは羨ましく思っていたかと思いますが、栄養士のKさんが「園長先生、ひかり組、いい香りしてますよね」と教えてくれた途端、子どもたちがどんな表情でカレー作りに取り組み、どんな香りがするのか気になってしまい、保育室へ行ってみました。昨日、野外炊飯場で苦労して火起こしをしたのと正反対に電磁調理器を使い夏野菜がふんだんに使われたカレーが出来上がり、そんなカレーを配膳してもらい大喜びしているのを見て職員室に戻ってみると、ひかり組のH君が医務室に連れられてきてベッドに寝ているのです。熱もなく元気なので不思議に思い、どうしたのか聞きいてみると、「ねむい」との返事が返ってくるので「じゃあ、給食食べても眠かったらまたおいで」と声をかけ一緒に保育室へ行ってみたところ、担任の二人が「え〜っ、どうしたの?」とびっくりしているので、給食室のA先生に「具合悪い」と申告し医務室へやって来たことを伝えました。そして給食後、T先生に「あの後H君大丈夫だった?」と尋ねると「はい、大丈夫です。H君はカレーが嫌いなので、それで医務室に行ったんだと思います」と報告を受け、カレー嫌いのH君がどうすればカレーを食べずに済むか知恵を働かせた最高の作戦だったことが分かり、可笑しくなりました。そうかと思えばSちゃんとH君が「園長先生、美味しいカレーできたので食べてください」と言ってご自慢のカレーを届けてくれました。スープカレーのようなサラサラのカレーは野菜の旨みや甘味がたっぷりでとても美味しかったです。

一方、順調に育っている畑の野菜の中で、なすの育ちだけがいまいちだったことを心配し、畑のお世話をしてくださっているYさんが「ナスの育ちが気になっていたので、根元に肥料を施しておいてください」と連絡をくださいました。毎日出勤しているにも関わらず、気付かずにいたのに育ちを遠隔操作で見ていたかのように分かっていることが不思議でなりませんでした。

さて、昨日は東日本大震災から13年3ヶ月でしたが、今日は宮城県沖地震発災から46年でした。職員の多くが生まれる前の出来事であり、宮城県沖地震と言われてもピンとこないと思いますが、阪神淡路大震災や東日本大地震が起こる前に建築基準法改正につながった地震だったことを宮城県沖地震経験者として伝えなければならないことを感じています。