園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.06.13 みんな違ってる

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キリスト教会では、6月の第2日曜日に「花の日礼拝(こどもの日)」を守ります。森のこども園では明日、礼拝堂で花の日礼拝を守りますが、そのために、保護者の皆さんにお花を持ち寄っていただいています。そのお花を花束にして日頃お世話になっている方々や近隣の方々と神様の愛を分かち合うために年齢に合わせて(手分けして)届けに出かけます。明日の礼拝を前に、4歳児そら組は桜ヶ丘駐在所へ、そして、5歳児ひかり組は普段の園生活では足を踏みれることのない学院長・理事長、学長先生や事務局長がおられる事務棟の事務局長にお花を届けた後、桜ヶ丘デイサービスセンターまで歩いて出かけました。僕はひかり組の子どもたちと一緒に出かけたのですが、一緒に手をつないで歩いていたK君が正門を出た途端、バス停が前に入ったからなのでしょう「バスに乗るの?」と目を輝かせながら尋ねてくるのです。「違うよ!歩いて行くんだよ」と話しながら解体作業が始まった旧幼稚園を眺めながら目的地に向かってしばらく歩くと、今度は「のどかわいた〜!」とか「おなかすいてきた!」と言い出だし、頭に浮かんだのがフライドチキンだったのか終いには「きょう、ケ◯タ◯キ◯にしな〜い?」とアメリカ発祥の某ファストフードチェーン店のCMを真似し始めました。途中、水分補給をしながら楽しく目的先であるデイサービスセンターまで歩き、子どもたちを待っていてくださった皆さんに花束とカードをお渡しした後、こどもさんびか♪「はなよはなよ」と子どもたちおなじみの「にじ」を歌い大きな拍手をいただき、入所者の皆さんにお礼を伝え施設を失礼することになったのですが、子どもたちに「かわいいいね」「ありがとう」「またきてね」と言いながら握手やタッチを求めてくださいました。中には僕に「明日90歳になるの」と話しかけてくださったおばあさんがおられたので「おめでとうございます。いつまでもお元気で」とお声がけすると笑顔で「ありがとう!」と返事を返してくださいました。また涙ぐんでおられる方の姿も見られましたが、これまでキリスト教の幼稚園・保育園で同様の経験をしてきましたが、何度経験しても、場所が変わっても心が打たれることに変わりないことを痛感させて戴きました。そんな経験をした後、こども園まで同じ距離歩かなければならないのですが、今日の暑さが堪えてきたらしく足取りが重くなり、途中しゃがみ込んだり、カラカラになったミミズを見つけ止まってしまったりと往路は時間がかかりました。このように子どもたちがいろいろなように、持ち寄ってくださった花も色も形も様々!その素晴らしさも感じることができました。そうそう、子どもたちが届ける花を花束にしてくださったボランティアの皆様にお礼もできないまま、子どもたちと訪問に出かけさせて戴きましたが、ボランティアの方々に教頭が「園長はデイサービスに出かけましたので・・・」と説明してくださったようですが、それがまるで、僕がデイサービスで過ごすために出かけたように聞こえたと大笑いになっていたと報告を受けました。実際にそうなるのは、そう遠くない未来かと思いますが、できる限り(もう少しだけ)、子どもたちと一緒に訪問に出かけさせてもらおうと思います。