2024.11.12 一安心
朝9時、南園庭で遊ぶ子どもたちの声に混ざって今月から保育教諭としてお勤めくださっているW先生の楽しそうな声が響いてきます。何をしているのかよ〜く耳を澄ませ様子をみてみました。すると“ワニのかぞく”という手遊びの歌いながら手をワニの口のように上下に動かして子どもたちと遊んでいるのです。楽しげな声はW先生のワニに食べられないように逃げ回る子どもたちの声だったのです。これまでにない遊びや声に見ている(聞いている)僕までが嬉しくなり、自然と笑みがこぼれました。そんな子どもたちの声が響く40分ほど前、登園してきた5歳児ひかり組のK君のお母さんが掃き掃除をしながら子どもたちの迎え入れをしていた僕に「園長先生おはようございます。またカモシカ来てますね」と教えてくださいました。そこで、教えてくださった隣接する森を見下ろせるところに様子を見に行ってみました。すると、草を食んでいるのか毛繕いをしているのか、辛うじて背中だけを見ることができました。数日前、子どもと思われるカモシカが園のネットに引っ掛かってしまい脱出できずにいたこともあり、怖がって来なくなってしまうのではと心配していたのですが、引っ掛かってしまったカモシカだったかどうかはわかりませんが、すぐ近くの森には来ていることがわかり、ちょっとホッとすることができました。とはいえ、園庭の畑のさつまいもは全て掘り起こされ、小松菜とほうれん草も少しずつ収穫が進んでいるため、園庭での食事は難しくなってしまうことでしょう。子どもたちが収穫作業をした後の畑には、“ここを食べるのに”と思うような小松菜の葉っぱや、根元から収穫すればいいのにと思うようなほうれん草が残っていました。しかし、ブロッコリーは虫や鳥や子どもたちの被害を受けることなく今のところ順調に育っているようです
さて、芋掘りを終えた畑に残っている芋がないかどうか確認してくれていたのでしょう。3歳児にじ組の先生たちがスコップで畑を掘ったとき、見たことのないような、大きな生き物を見つけました。その情報を0歳児もも組のN先生が職員室まで教えに来てくれたのでどんな生き物なのか見に行って見たところ、そこにはスコップには大きな蛾の蛹が載せられていました。大人の女性の親指はあるだろうというグロテスクな蛹に困惑しながらタブレットを使って羽化した時どんな姿になるのか検索していました。指でつまむと動かないように見える蛹が動き出します。子どもたちは蛹が動くことより、僕が指で摘み上げたことが驚きのようだったようですが、その後、いたところに逃してあげたようです。いずれにしてもソーセージのような蛹がどんな姿になるか見てみたいものです。