2024.05.28 貴重な体験
朝、子どもたちを迎え入れするために玄関前に立っていると何処からともなく「お〜い、園長先生!」という叫び声が聞こえて来るような気がします。最初は空耳かと思っていたのですが、何度となく聞こえて来るので、誰が呼んでいるのか声のする方へ行ってみました。すると、5歳児ひかり組のR君が「あの、カメール(保育室で飼育しているカメ)の皮(甲羅なのですが)が剥けたから、箱に入れたいんだけど・・・」というリクエストだったのです。四次元ポケットでも持っていれば「タッタラタッタター!」と言ってお眼鏡にかなう箱を取り出してあげられるのですが、あいにくそのような素敵なポケットは持ち合わせていません。しかし、R君は何としても箱が欲しくて仕方がないらしく、保育室から職員玄関までやってきて「園長先生、これ入れる箱無い?」と催促するので「じゃあ、ちょうど良い箱がないか探して見るから、これ預かるね」と言ってビニール袋に入ったたった一つの甲羅を預かり、空になったティッシュの箱を加工して、保育室に持って行きました。どう見ても立派に見えない箱なのに「やった〜!ありがとう」という返事が返って来るのですからびっくりするやら嬉しいやら・・・。これからも成長する度に甲羅が剥がれてくるかと思うので、ぜひ、箱に増えていってくれることを願うものです。
さて、朝から前述の通りカメの皮(甲羅)騒動があった後、5歳児は雨が降る中、田んぼの先生であるKさんの指導の下、明後日の田植えの準備として代掻きをしました。とはいっても最初の部分だけ管理機で土を耕したものの、その後は3グループに分かれ田んぼに入り、人力での代掻き作業でした。そのため、ドロドロになった土に足(長靴)を取られ抜けなくなったり、長靴の中に泥水が入ってしまったり、転びそうになって手を付いたことで泥んこ色のビニール手袋をしているようになったりする子どもたちもいて大騒ぎ!それでも、普段なかなかできない(させてもらうことがない)泥の感触を感じながらの時間を過ごすことができ大喜びでした。幸いなことに、Kさんから苗も何とか植え付けに支障がないとのお墨付きを頂けましたので、明後日の田植えも泥んこになりながらも賑やかで楽しい貴重な時間を過ごすことができるでしょう。