園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.06.14 日々学び!

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アリは全て穴を掘って巣を作り土の中で生活していると思っていましたが、時折、どこへ行くのかと思うほどの行列を作って歩いているアリは“アミメアリ”と言い、決まった巣を持たず集団で移動することをつい数日前に教頭のS先生教えてもらいました。特に雨の日や雨上がりに行列が見られるようで、今朝もそれを証明するかのように、0・1・2歳児の玄関前に黒い筋のような行列ができていました。あんなに小さな身体でどこまで歩いて行くのか知る由もありませんが、梅雨に入った今、雨の日が増えることになるので、その度に大移動するのでしょうか?アミメアリにとってはそれが当たり前の生活なのでしょうが、そんなところに自然や生き物たちの不思議さを感じてしまいます。不思議と言えば、毎日食す野菜や果物は人間のように何かを食べて大きくなるのではなく地面からの栄養と空から注ぐ太陽の光と雨によって育っています。それを象徴するかのように北の園庭で育てられていた玉ねぎも大きく育ち収穫時期を迎えたこともあり、4歳児そら組の子どもたちが手を泥だらけにして収穫していました。その玉ねぎが腐ることのないよう乾かす前段として担任の先生たちが茎の部分と根っこを切り取り、それを子どもたちが楽しそうに綺麗に並べていました。自分たちで育て収穫した玉ねぎの味は格別でしょう。

さて、今日は地震を想定しての避難訓練を行いました。発生時間に30分程度の幅を持たせていたこともあり、先生たちは避難を知らせるアナウンスがいつ響くのか気が気でなく落ち着かない様子。そして、ついに園内に地震を知らせるアナウンスが聞こえると、0・1・2歳児をはじめあちこちの保育室から子どもたちの泣き声が響き始めました。そんな子どもたちの様子を確認しながら避難路の確保・確認しましたが、子どもたちはテーブルの下に隠れたり、ダンゴムシのように身体を丸めたり身を守っていました。また、児童クラブの部屋で行われていた“森のカフェ”に参加してくださっていた参加者(大人の方々)も頭を抱えテーブルの下に避難してくださっていました。自然災害はいつ、どこで、どの程度の規模でやってくるか誰も知ることはできません。多くの園で行っているように、時には事前に発生日・発生時間を伝えることなく抜き打ちでの訓練も行い、いざということに備えたいものです。

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