2021.05.20 「かたくりみずまをつくったの!」
そら組さんが野外炊飯場で風車を作っていました。先生達と学生が手伝って仕上げていました。
「何作ったの?」「かたくりみずま!」「?」もう一回尋ねると、さすがに間違っていたことに気付いて「なんていうんだっけ?」
出来上がった風車を貸してもらい、フーッと息を吹きかけてみましたが意外に回らなかったのです。すると子どもが「こうやるんだよ。」北園庭の築山から勢いよく走って風車を回していました。確かに風を受けて勢いよく回っていました。
朝にちょっとママと離れがたかったにじ組さんも、南園庭の斜面で遊んでいます。特に木々の間の狭い場所がお気に入りです。見つけたものを見せに来てくれます。何かを見つけること、それを見立てて遊ぶことが楽しくなってきました。
風車を作っていたそら組さんは、森の遊びも色々やっていました。ここでも見立て遊びが行われています。丸太の塊や木の上が、様々な場所に設定され遊びが始まります。途中でその場所が違う場所に変更することもよくあります。見立て遊びは想像力を育てます。市販の玩具ではない木の棒や葉っぱ、小石が遊びの中で様々なものになります。
りんご組もやって来たので一緒に動いていた人もいます。
森の奥のマルバタケフキが次々花を咲かせています。子ども達が遊んでいる奥なので気が付かない人達が多いです。少し切ってみんなの広場に飾りましょう。りんご組が野外炊飯場の坂を慎重に下りてきました。最後の子ども達もやって来て全員森に向かいました。
坂道がちょうど砂利道になっていたので、急ぐと滑りやすい道です。手をつないだりんご組は慎重に坂を降りてきました。
途中で人が途切れましたが最後の人達もやって来ました。
もも組は北園庭の斜面横、もみの木の下にシートを敷いてボールで遊んでいました。先生に声をかけてもらいながらお気に入りのボール迄ハイハイして、芝生の上も気にしないで這っていました。
遊んでいた時のもも組の目が真剣でした。カメラを向けるとすぐにカメラ目線になるのも今年のクラスの特徴です。昨年の様に人見知りで泣かれることはあまりありません。
ぶどう組は散歩者に乗って散歩車に乗って南園庭のいつもの斜面にやって来ました。上ったり下りたりが大分上手になりました。誰もいない時に転んでしまった子がいましたが、泣かずにすぐ立ち上がりました。何事もなかったようにまた上ったり下りたり、お散歩バックを持つと歩くのがまた楽しくなりますね。
力を出し切って思いっきり上ったり下りたりしている1歳児の表情に浮かぶ達成感は、得意満面の表情に読み取れます。先生から「お水を飲みますよ。」と声が掛かり、ベンチに座って水分補給です。この時の表情はもう赤ちゃんではなくなってきましたね。
最近の子ども達の生活の場の周辺には「力いっぱい」何かを体験できる場がなかなかありません。1歳児や2歳児の遊びを見ていると毎日のもりでの遊びの中に、様々なもので挑戦する場面に出会います。
お尻で滑っていた子どもが、斜面のごつごつした感触と無事滑り終えた時の笑みが、繰り返す遊びの面白さを物語っています。
事務所に戻ろうとしたら美しい讃美歌が聞こえてきました。ひかり組がお集まり後に礼拝を行っていました。
北園庭の築山で、気配を感じた時に振り返って見えた虫です。
ハチも青虫も、アリもタヌキやキツネも共生する森です。