葉80号


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日文なんでもランキング!!
「もし自分が小説を書くなら」

・ジャンル

1位 ファンタジー・・・28票
2位 恋愛・・・26票
3位 ミステリー・・・18票
4位 時代もの・・・3票
5位 童話・・・2票

・作品傾向

1位 長編・・・34票
2位 短編・・・17票
3位 シリアス・・・11票
4位 ギャグ・・・9票
5位 短編集・・・6票

2007年11月調べ
方法・・・各授業にて配布・回収
有効回答数・・・134票
 恒例となりました、日文なんでもランキング。今回のテーマは、前回のアンケートにて、行って欲しいランキングのテーマから希望がありました『もし自分が小説を書くなら』です。日本文学科学生のみなさんの中には、やはり読むことだけでなく、書くことにも興味を持っている人がたくさんいると思います。また、二〇〇六年度から日本文学科課題研究に創作が加わるなど、小説を書いている人もいるでしょう。すでに書いている人もそうでない人も、日本文学科のみなさんは、どのような作品を書いてみたいと思っているのでしょうか。 今回のアンケートでは、複数回答はそれで一つと考え、まとめさせていただきました。結果、ジャンルでは二位の「恋愛」と僅差で「ファンタジー」が一位となりました。一口に「ファンタジー」と言っても、いろいろあると思います。魔法や剣、妖精などが出てくる定番のものから、人によってはオカルトやホラーも「ファンタジー」の中に入るかもしれません。幅が広いからこそ、きっと選びやすいジャンルなのでしょう。そして、続く二位の「恋愛」。いつの時代でも恋の話は、人の、特に女性の心を掴んで離さないものなのでしょう。「恋愛」と言ったら、ハッピーエンド調の物語が思い描きやすいでしょうが、意外と「悲恋もの」という回答もいくつかありました。切なくて叶わぬ恋というのも、女性の心に何かしらの共感を持たせるのでしょうか。  作品傾向では、ダントツで「長編」がトップにきました。やはり、書くなら力を入れて大作をということでしょうか。中にはあの誰もが知っている、紫式部の『源氏物語』をしのぐ大恋愛長編を書きたいと答えてくれた人もいました。またその他に、ジャンルの回答でも「ファンタジー」と答えてくれた人にJ・K・ローリングのハリー・ポッターシリーズを超える作品を、という声もありました。是非応援したいです。  ではここで、他にいくつかあげられた回答を紹介したいと思います。

【ジャンル】

・ SF
・ 推理もの
・ 青春もの
・ 学校(学園)もの

【作品傾向】

・ ハッピーエンド
・ ほのぼの
・ 日記的
・ サスペンス

 さて、いかがでしたか。今回のランキングでは、内容を詳しく書いてくれた人もいて、作品となったら読んでみたいと思うものもありました。また、アンケートで課題研究の創作作品が読みたいという声がありましたが、日本文学会より発行されている『日本文学ノート』に、創作作品などがいくつか掲載されている他、「日本文化表現演習TB」「同UB」の作品集が図書室に配架されているので、是非ご覧下さい。小説を自分で書くのは難しいから無理と思っている人もいるかもしれません。しかし、書いてみれば意外とできたりすることも、あると思います。それに文章によって表現することは、「書く力」を養うことにもなるでしょう。このランキングを通して、自分で書いてみることに興味を持っていただけたら嬉しいです。  アンケートへのご協力ありがとうございました。     (根)
博物館実習
見学実習旅行
in金沢
 九月九日、仙台空港。 私は友人と金沢行き飛行機の出発時間を待っていました。なぜなら、学芸員資格の取得のために、必要なことだからです。宮城学院で学芸員資格を得るためには、授業での単位の他に館務実習や博物館の見学実習などを行う必要があります。今回、私が金沢に行ったのも実習の一環です。  金沢は小京都、古都の名に相応しい美しい町というのが、私の第一印象でした。昔ながらの雰囲気や自然を大事にしているのでしょう、少しでも市の中心部から外れると、仙台で目にするような高層ビルはありませんでした。武家屋敷やお茶屋、江戸時代の寺院群など、今では、なかなかお目にかかれない建築物を見ることができたのは、幸運だったとしか言えません。 また、緑豊かな兼六園は、目が覚めるほどの美しさで、流れる水の音が心に響いてくるようでした。かの文豪・芥川龍之介が愛したというのも納得できます。  さて、金沢といえば、泉鏡花・室生犀星・徳田秋聲の三文豪が有名でこの三人の名を冠した記念館もあり、三人が作品の舞台として選んだ場所も金沢のあちこちにあるのです。例えば、茶屋街、犀川、暗闇坂などが登場する作品を知っていれば、金沢をより楽しむことが出来ます。博物館で彼らの生い立ちなどに触れるだけでなく、そうやって楽しむことも必要であるように感じました。  今回の実習で、博物館と地域の密接な関係を知ることが出来ました。社会教育機関としての役割を肌で感じることができたように思います。         (由)
HP更新のおしらせ
 日本文学会のHPが更新されました。更新の内容は次のとおりです。
〈全体〉では、平成十九年度の活動計画を載せております。また、各部毎の更新は次のとおりです。 〈図書部〉では、新着図書、日文学科生から募集したお薦め図書と先生のお薦め図書を紹介しております。 〈編集部〉では、『葉』七七・七八・七九号の記事が読めるようになっております。また七八号では蒲生芳郎先生による寄稿「なぜいま藤沢周平なのか」など多くの記事を載せております。 〈企画部〉では、昨年の蒲生芳郎先生による講演会の様子、文学旅行(山形・秋田)の様子も見る事が出来ます。

日本文学科のHPはこちらからご覧下さい。
http://www.mgu.ac.jp/jl/

今年度も日本文学会は多くの活動をして参りました。是非ご覧下さい。
編集後記
 皆様のおかげで年度最後の『葉』を発行することができました。いかがでしたでしょうか。
 今号では、韓国から来た留学生の方々へのインタビュー、蒲生芳郎先生講演会・茶話会の様子、田中和夫先生へのインタビュー、大学祭参加企画「文学散歩」などを掲載させていただきました。また、文学旅行や製本講習会、創作文学賞などといった日本文学会行事の記事も掲載しております。
 『葉』は皆様のご協力を得て作成させていただいております。今後もアンケートや企画への参加等、なにとぞご協力よろしくお願いいたします。
 最後になりましたが、講演会の講師をつとめてくださった、本学名誉教授でもある蒲生芳郎先生、貴重なお話をありがとうございました。          日本文学会編集部


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