葉80号


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先生おしえて!!
〜田中和夫先生インタビュー〜
 去る十二月四日、日本文学会室にて田中和夫先生にインタビューをさせていただきました。

Q. 出身地を教えてください。
A. 5歳くらいまで福島市にいました、その後会津若松市に移り、中高生の時は喜多方市にいました。

Q. 生年月日と血液型をおしえてください。
A. 一九四七年生まれの亥年です。O型です。

Q. 家族構成をおしえてください。
A. 家内と娘二人、息子、あと猫と犬がいます。

Q. 休日はどのように過ごされますか?
A. テレビを見たり、買い物に行ったり・・・朝の犬の散歩は毎日二十分くらいしています。後は読書ですね。

Q. 学生の頃は何をされていましたか?
A. ちょうど学園紛争が頻発していた頃でして、大学入学してから半年くらいは勉強どころではありませんでしたね。院に入ってから落ち着いてきました。高校生の時は受験戦争でしたから、勉強中心でしたね。部活は英語部に入っていましたが、体操部に練習しに行ったりしていましたね。

Q. 学生の頃の一番の思い出は何ですか?
A. 大学二年生の時に父が亡くなりまして、アルバイトをしなくてはならなくなった時に、新聞社でアルバイトをしました。運動部での仕事をしていました。そこで記者の手伝いをしていたことです。スコアブックを書いたり、試合経過を連絡したり。野球の試合というものはゲームではなく、ボールの動きを見ることだ、と教わりましたね。その時に野球を見る目が養われました。新聞やテレビで見るものと自分で見る物との違いを知り、そして自分自身で物事をしっかり見ることの大切さを学びました。

Q. 中国文学を研究するきっかけは何だったのですか?
A. 大学に入る前に、文学なら面白そうだな、と文学の方に進みました。三年からは専門的に学ぶものを何にするか悩みまして、そのときにちょうど早稲田で中国文学の学科が新設されたんです。その時に、好きで読んでいた新聞記事『旧詩新話』の執筆者である目加田誠先生の講義を受け、中国文学の世界に入っていきました。大学院では数人の仲間と目加田先生について『世説新語』の勉強をしていました。

Q. 中国文学のどんなところが面白いですか?
A. ストーリーの面白さ、リアルさ、そして多様性です。私は『紅楼夢』を北京に海外研修に行っていた時に読んだのです。中国版の『源氏物語』のようなもので、清朝始めの貴族のお話なんです。主軸のストーリーだけでなく脇役や背景などが生き生きと描かれています。

Q. オススメの中国文学を教えてください。
A. 『三国志演義』や『水滸伝』など有名なものを原文で読むことをオススメします。訳文でも十分楽しめますがね。

Q. 宮城学院の学生にメッセージをお願いします。
A. 色々な事を自分の目で見るということをして欲しいと思います。誰かの目で見るのではなく、自分の目で見てください。


 田中和夫先生ありがとうございました。中国文学に興味のある方は先生に様々なお話しを聞いてみましょう。    (松)
第4回創作文学賞
 第四回創作文学賞は、詩・小説・童話の三部門における短編作品を募集しました。
惜しくも最優秀賞に該当作は出なかったものの、応募作八編から、期待賞が二編選ばれました。


期待賞

『つま』
三年A組 平 真理絵さん

『半月の夜』
四年A組 木村 香さん

 また、受賞してのコメントをお二人からいただきました。

「参加賞がもらえればと思っていたので(笑)、驚いています。本当に嬉しいです。」 (平さん)
「受賞できるとは思っていなかったので、とても嬉しいです。」 (木村さん)

受賞者の皆さん、本当におめでとうございます。そして、ご応募下さった皆様もありがとうございました。 来年度も引き続き、皆様の力作をお待ちしております。(こ)

留学生インタビュー
 今年の後期に日本文学科の留学生となった許(ホ)佳(カ)永(ヨン)さんと、日本語・日本文学専攻の大学院留学生となった徐銀慶(ソウンギョン)さんにインタビューを行いました。

Q.出身地を教えてください。

徐さん(以下・○徐)韓国の大田(デジョン)にある忠(チュ)南(ナン)大学からきました。
許さん(以下・○許)私も同じ学校です。

Q.趣味はなんですか。

○許:キャラクターや漫画を描くことが好きです。それと日本のドラマや音楽番組を見ることです。
○徐:読書です。日本に住みたい理由の一つに、日本の本は漫画や小説など色々な種類の本があって良いなと思っていたので。

Q.日本に来て驚いたことは何ですか。

○徐:この質問はよく聞かれますけど、色々あってその時は驚くんですが、その後忘れちゃいます。ショックな感じの驚いたことはなかったです。
○許:驚いたことというより面白いことなんですけど、日本は自転車に乗っている人が多いです。あと、車が逆(韓国は走行車線が逆)なことやレジ袋が無料(タダ)でもらえることも不思議でした。可愛いグッズも色々ありますね。リラックマが可愛いです。あと最後に驚いたのは授業の申し込みなどが手書きなのに驚きました。韓国ではインターネットの申し込みなのでちょっと面倒です。

Q.好きな日本食・韓国食を教えてください。

○許:丼が好きです。親子丼とか牛丼とか。あとトンカツです。韓国料理はチゲが好きです。
○徐:私は辛いものが好きです。お店で食べるより家で作った料理の方が好きですね。辛いものと淡白な味が好きなのですが、日本の料理は私にとってしょっぱいです。

Q.休日は何をして過ごしますか。

○徐:いろいろしますね。洗濯もしますし、インターネットで遊んだり、映画やドラマを見たりします。最近はジブリを見ました。
○許:週末になると友達とショッピングをしたり、主には部屋に閉じこもって、ネットサーフィンをしています。
○徐:でも日本のインターネットは遅いですね。
○許:遅いです。

Q.仙台の印象はどうですか。

○許:静かで綺麗だと思いました。公園などもたくさんあって自然に優しい街だなと思っています。私の出身地と町並みが似ています。
○徐:静かで寒いです。寒くて辛いくらいです。寒さに弱いのですが、今は秋なので青空を見ています。透明な感じです。絵みたいですね。
○許:大田も仙台の県庁のように高層ビルが建っているところがあります。

Q.最後に日本文学科の生徒へ一言お願いします。

○徐:日本文学科なので、小説や詩を書く人がいるかもしれませんね。私がその作品を研究するので、もっと勉強して、(作品として)読めるように頑張ってください。希望ですが。
○許:学部生だと皆バラバラなので、誰が日本文学科の生徒さんか分からないのですが、韓国の文化や韓流に興味がある方がいらっしゃったら、私のほうに声をかけてください。

  韓国と日本の違いを感じられ、とても良い勉強になりました。他にもここには書ききれないくらい色々なことを話してくださり、とても楽しいインタビューとなりました。
 今回は忙しい中、たくさんの質問に答えて戴きありがとうございました。        (小)


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