落書きの種類や歴史について、確かな情報はありません。そこで私たちはインターネットや書籍から独自に落書きを分類し、落書きの発祥から現在にいたるまでの年表を作成しました。



1.落書きの種類
落書きはGraffitiとも呼ばれ、いくつかの種類にわけることができます。

多彩な色使いをし、時間をかけ絵や文字などをかいたピースと呼ばれるもの、2色から数色を用い読みやすいフォントを用いた巨大なグラフィティの,バーナーと呼ばれるもの、1色か2色の色を用い数分で書き上げたスローアップと呼ばれるもの、マジックやスプレーを使い自分のサイン等を書いた,タグと呼ばれるものがその代表的な落書きです。

2007年の調査では
仙台市中心部の落書きのほとんどがタグとよばれるものでした。

芸術性が高く、かくのに時間がかかると思われる
落書きはほぼありません。これは、落書きへの取り締まりが強化されたため、時間がかかるものはその分、リスクも高くなることが関係しているのではないかと思われます。



2.落書きの歴史
落書きの歴史は、大きく
@発祥
A進化
B二極化
C落書き防止などの対策
に分けられます。

日本では、70年代から80年代に全盛期を迎えていた暴走族による当て字メッセージが問題となっていました。

1983年に公開された映画『WILD STYLE』でそれまでアメリカで広まっていた70年代に生まれたHipHopの4要素
1.ラップ
2.DJ
3.ブレイクダンス
4.グラフィテイ(落書き)
の1つとして紹介されたことで、日本でもグラフィティが社会問題となりました。


その後、落書きが社会問題になったことで、割れ窓理論の応用や、条例などで落書きを取り締まる動き、リーガルウォールなどによる落書きへの対策や防止活動が盛んになっていきます。