なかにしあかね  NAKANISHI, Akane

 
 2007年度が始まりました 「今日もひとつ 2007年4月」

  担当科目

卒業論文・卒業制作、基礎実習  
芸術総合演習、応用制作実習
和声法


  

  プロフィール

兵庫県西宮市出身。東京藝術大音楽学部作曲科卒業。
ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院にて作曲修士号、
キングスカレッジ大学院にて作曲博士号を修める。
作曲を中西覚、佐藤眞、南弘明、サー・ハリソン・バートウィスル各氏に師事。
声楽伴奏法を故ジェフリー・パーソンズ、ハルトムート・ヘル、イアン・レディンガム各氏に師事。第66回日本音楽コンクール作曲部門第1位及び安田賞受賞、国際フランツ・シューベルト作曲コンクール入賞、現音新人賞、吹田音楽賞、深尾須磨子作曲賞ほか入賞入選多数。
平成17年度文化庁在外研修員として半年間ロンドンにて研修。
連載 なかにしあかね先生の「ロンドン日記」 


作曲家として、歌曲伴奏者として、国内外の音楽祭等で幅広く活躍するほか、イギリスBBCにおける録音・番組出演、雑誌・機関紙等へのコラム執筆、翻訳、テレビ番組の音楽監修、合唱連盟コンクール審査員や講師、レクチャーコンサート出演、ヘンデル・フェスティバル・ジャパン実行委員、声楽アンサンブルThe Songsters 主宰などなど・・・。

作品CD

「Uguisu 〜for recorder〜」(PAULA デンマーク Nocturnal Birds収録)
「少年少女のための組曲《おおきな木》《あいうえおおさかくいだおれ》」(日本グラモフォン ジュニア・コーラス21収録DCT951)
「星野富弘詩による歌曲集《二番目に言いたいこと》」(ライフ企画WLP-LK48360)

演奏CD

「ベンジャミン・ブリテン歌曲集」(FMC5040レコード芸術誌準特選盤)
「ベンジャミン・ブリテン歌曲集U」(FMC5045 レコード芸術誌特選盤)
「日本歌曲シリーズ《瀧廉太郎》《山田耕筰》」(2008年夏発売予定)
「ヴォーン・ウィリアムス歌曲集~Along the Field」(2008年9月発売予定)

その他 鑑賞教材・編曲CD等多数

出版楽譜

「The Judgement for violin and viola」(JFC)
女声合唱組曲「今日もひとつ」(カワイ出版)
歌曲集「二番目に言いたいこと」(カワイ出版)
歌曲集「木のように」(カワイ出版)
歌曲集「ひとつの花が咲くように」(カワイ出版) 他

2008年度の主な活動予定

・5月12日 なかにしあかね作品展W《うた〜女声合唱、2人の歌手とN響メンバーによる》  助成:朝日新聞文化財団  銀座・王子ホール
・6月17日 「宴 Happy Birthday Fantasy」千駄ヶ谷・津田ホール
・9月28日 第12回英国歌曲展《ヴォーン・ウィリアムス没後50年》  助成:ローム・ミュージックファンデーション 上野・東京文化会館小ホール
・12月6日 ヘンデル・フェスティバル・ジャパン《タメルラーノ》浜離宮朝日ホール  助成:野村国際文化財団、三菱信託芸術文化財団、朝日新聞文化財団
・12月18日 The Songsters 第一回公演 日本福音ルーテル東京教会

その他、コンサート出演、委嘱作品初演、出版、企画監修等いろいろやってます!



  メッセージ

 音楽作品を創る立場、演奏する立場、研究する立場、企画・制作する立場、メディアを通して発信する立場、他の分野との関わりによって音楽を機能させる立場、そして、一聴衆として聴く立場。音楽文化を取り巻く様々な立場に立って、常に現場に身を置き、社会と深く関わっていることが、私の音楽人としての個性であり特徴であると思っています。そして、それらの活動はすべて、文化の基礎を形成する上で最も大切な教育現場における「教える立場」としての、宮城学院女子大学音楽科における仕事に還元されています。

100の人生があれば100通りの音楽との関わり方があります。音楽と関わる仕事の種類も質も多様化している今、自分の頭で考え、発想し、練り上げ、挑戦し、実現する能力が、切実に必要とされています。現役&未来の学生の皆さん。表現者として身につけるべき力はたくさんたくさんあります。楽譜を読み込む力、音色をイメージし実現する発想力・技術・構成力、多角的・客観的に物事を見る力、ひとつの事を深く考え抜く力、幅広い視野と柔軟な思考力、表現したいことを音で、言葉で、作品で伝える力、そのための自己開発と集中力・体力・・・・それらは一生をかけて追究するものです。大学の4年間は、その基礎を築き、ご自分の道を模索するための貴重な時間です。

皆さんにとって人生の一時期を大学で過ごす時間は、私にとってもまた、人生の一時期に皆さんと出会う大切な時間です。私に差し上げられる精一杯のすべてを、どうぞ貪欲に、なんでも持って行って下さい。私自身もまた、ひとつひとつの「立場」における課題を、真摯に、深く、追究し続けることによってさらに成長し、皆さんに提供できるものをより豊かに充実させる努力を続けることをお約束します。そして、無事ご卒業なさった後は、たくましく、しなやかに生きる先輩達と共に、杯を交わしましょう。


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