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学院長挨拶

 宮城学院のキャンパスは、仙台駅からバスで30分ほどの緑濃き桜ヶ丘の地にあります。広大な森林を擁した水の森公園に連なる丘陵地帯のたおやかな起伏を巧みに生かし、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの衣鉢を継ぐ、一粒社ヴォーリズ建築事務所の手になるレンガで統一された校舎と広々としたキャンパスは、東北地方でも随一と言える美しさを湛えています。都心の喧騒を離れ、そよ風が頬を撫で、野鳥がさえずる豊かな自然に包まれたキャンパスに歩を進めると、自ずと心高鳴る思いに満たされ、良き師、良き友と共に、ひたむきに学ぼうとの意欲が湧いてくることでしょう。

 キャンパス・コモンの緑の芝生越しに、ひときわ目立つ高い塔の天辺には十字架が掲げられ、そこがチャペルだということがすぐにわかります。チャペルこそは宮城学院の中心となる建物なのです。礼拝時間以外でも、沈黙を守りさえすれば、宮城学院の園児や生徒や学生たちは、いつでも自由にチャペルに出入りすることが許されています。悲しい時、辛い時、孤独な時、助けが欲しい時、パイプオルガンの響きとステンドグラスを通して差し込む聖性とぬくもりに満ちた光に包まれ、静寂のなかで祈りの時を過ごすのです。必ずや神が共にいて、深い慰めと豊かな癒しと新しい望みを与えられることでしょう。


宮城学院は、今から130年前の1886(明治19年)9月、合衆国改革派教会宣教師ウィリアム・E・ホーイと日本人伝道者押川方義の祈りのもと、初代校長にエリザベス・R・プールボーを迎え、宮城女学校として創設されました。爾来128年、「福音主義キリスト教の精神に基づいて学校教育を行い、神を畏れ敬い、自由かつ謙虚に真理を探究し、隣人愛に立ってすべての人の人格を尊重し、人類の福祉と世界の平和に貢献する女性を育成すること」との建学の精神に則り、85,000名にものぼる有為な同窓生を各界に送り出してきました。そのよき伝統をしっかりと継承しつつ、スクール・モットーである「神を畏れ、隣人を愛する」歩みを全うし、今この時代になくてはならない「地の塩、世の光」としての働きを担う、以下のような人格を育むことを志します。

1. 生かされていることを喜び感謝する人
2. 自分自身に備えられた固有の賜物を見出し、それを存分に用いることができる人
3. 愛において何が重要であるかを熟慮し、実践することができる人
4. 勇気と志と望みをもって目標にチャレンジできる人
5. 専門的な職業人として自立し、誇りをもって働ける人
6. 深く故郷を愛し、震災からの復興、再生に貢献できる人
7. 言語や民族や文化の違いを越えて他者との絆を築ける心広やかな人