佐藤 香(ソプラノ)

宮城学院女子大学音楽科及び同研究科卒業。鈴木 知、岡村直子の両氏に師事。  日本演奏家連盟推薦新人演奏会、読売新人演奏会に出演。  

1991年、 ニューヨークのマネス音楽院修士課程に公私の奨学金を得て入学。声楽をボニー・ハミルトン氏に師事する。1992年、アメリカのオペラ歌手の登竜門として名高い、リーダークランツ・コンペティションで一位優勝、リンカーンセンター・デヴューを果たす。その演奏が認められ、マネージメントのディスペッカー社と即専属契約を結び、プロのオペラ歌手としての演奏活動を開始する。

1993年修士号を取得後、カンペル奨学金を取得し、マネス音楽院での研究を継続。  クィーンズ・オペラ・コンペティション、クズベツキー・コンペティション声楽部門で優勝。リーチ・アルバネーゼ=プッチーニ国際コンクール、 日本国際コンクールで入賞。

アメリカ国内を中心に、オペラ「蝶々夫人」の蝶々さんをはじめ、「ラ・ボエーム」のミミ、「トゥーランドット」のリウ、「フィガロの結婚」の伯爵夫人、「カルメン」のミカエラ、「リゴレット」のジルダ役等をつとめる。その他、ベートーヴェンの「第九交響曲」、フォーレ、モーツァルト、ヴェルディ作曲による「レクイエム」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」、ロッシーニの「スタバート・マーテル」のソプラノ・ソロとして数々のオーケストラと共演。カーネギー・ホールをはじめ、 全米各地やヨーロッパでも演奏活動を行う。

現在、ニューヨーク州立大学パーチェス音楽院声楽科准教授として、後進の指導にあたる。

及川浩治(ピアニスト)

1984年ヴィオッティ・ヴァルセイジア国際音楽コンクールで第1位受賞。1987年にアレクシス・ワイセンベルクの公開セミナーに参加し、ワイセンベルク本人の特別な意向により最優秀特別賞と練習用のグランドピアノを授与された。

1990年ショパン国際ピアノ・コンクール最優秀演奏賞(Honourable mention)、マルサラ国際音楽コンクール第1位受賞。ショパン没後150周年の1999年「ショパンの旅」と題したコンサート・ツアーを行ない全国で3万5千人を動員。2008年~2011年には「10大協奏曲シリーズ」に取り組むなど人気・実力共に日本を代表するピアニストであり、ダイナミックな中に繊細さをも併せ持ち、内面にダイレクトに訴えかける及川の演奏は、多くの絶賛の声とともに幅広い層の共感を得ている。

現在、宮城学院女子大学音楽科特任教授。CDはショパン、ベートーヴェン、リスト、ラフマニノフなどの作品集をリリースし、いずれも高い評価を受けており、『ベートーヴェン:悲愴、熱情、ワルトシュタイン』と『ショパン:バラード』は「レコード芸術」誌特選盤に選出された。2015年は秋から「デビュー20周年記念リサイタル」の全国ツアーを予定。

オフィシャルサイト

船橋洋介(指揮者)

東京音楽大学ピアノ科卒業。同大学指揮研究科修了。「プラハの春」をはじめ数々の国際コンクールで入賞。特に声楽・合唱付き作品で深い洞察力を発揮。チョン・ミョンフン、フェドセーエフなどからの絶大な信頼を受け、数多くのステージやオペラ制作に携わる。

2008年には、ペーテル・ブノワ《盛儀のミサ》を日本初演、その功績によりペーテル・ブノワ財団より名誉称号が授与された。またプラハ交響楽団への客演、プラハにてモーツァルトのレクイエムを指揮し成功を収めるなど活動範囲を海外にも広げている。

2012年には長岡にて、カール・ジェンキンス《平和への道程》を全曲指揮。立案から4年をかけて実現へ導いたその情熱は、演奏においても「合唱を懸命に整え、かつ高みに導かんと奮闘する船橋のタクト。」と高く評された。2013/14年シーズンはモラヴィア・フィルへ客演、ベルリンにてYACOB(Young Asian Chamber Orchestra Berlin)を指揮。国内では都響、東京フィル、大阪フィル、大阪響等への客演をはじめ、東京とベルリンを拠点に国内外で精力的な活動を展開している。ライフワークとして教育にも力を注ぎ、音楽鑑賞教室のプロデュースや各地でのワークショップに数多く招聘されている。

東京音楽大学大学院講師などを歴任。
現在、宮城学院女子大学音楽科特任准教授。