英語文化コミュニケーション学科

演劇/パフォーマンス※現科目 「演劇論」(リベラルアーツ・スタディーズ)

担当教員間瀬 幸江先生

一本の戯曲を読み合い、
演じ、考える。
生涯の友となる
「文学」に出会える。

どんな授業?

名作と呼ばれる一本の戯曲を学生同士で読み合う「演劇論」という全学科3、4年生向けの授業を担当しています。大切にしているのは「文学」の世界観や作品・作者のバックヤードなどを、どんどん学生たちにインプットすること。その上で、周りの学生とも情報を共有しながら様々な登場人物を演じることで、一人ではなかなかたどり着けないパラレル・ワールドに誘います。授業を全て終えた後は、まるで人生のパートナーのような「生涯忘れることのない作品」となるくらいに、じっくり読み込みます。

現在の授業の進め方

現在は、劇作家アントン・チェーホフの戯曲を教材として用いています。普段、口に出せない悲しさや感情を、人物たちが赤裸々に言葉にして代弁してくれる作品を書く作家です。セリフを読み合い、聴き合い、時には聞き役として感想を述べる。その繰り返しの中で作品への理解を深めていき、最後には登場人物に成り代わって、物語のスピンオフのような日記を書けるようになります。世界中の人が知る名作を自分にインストールすることで、人生のゆたかさのようなものを味わって欲しいですね。
新学科では「演劇/パフォーマンス」という授業を英語文学専門の先生方と一緒に担当します。例えば、英語で読んだものを日本語訳で同じように読み合って解釈していくなど、「演劇論」の授業スタイルの良さを生かし、発展させます。

学生の声:
1

学芸学部 心理行動科学科 3年

山﨑 華 さん

  • この授業を選んだ理由を教えてください。
    高校時代、演劇部に所属していたので興味を持ちました。周りの友達と違う授業選択だったのですが、ここで挑戦しなかったら後悔すると思って迷わず選びました。
  • この授業の魅力を教えてください。
    演劇部の活動とは違い、フラット読み、ガチ読みの2つの方法で文学に触れ、演劇未経験の子と学ぶことも刺激があります。先生の授業は大学で一番大好きです。
学生の声:
2

生活科学部 食品栄養学科 3年

菊池 こころ さん

  • この授業を選んだ理由を教えてください。
    ただ話しを聞くだけの授業ではなく、自分で声を発する授業に惹かれました。高校では演劇部の裏方を行ってきたので演劇に携わりたいと思って選びました。
  • この授業の魅力を教えてください。
    食品栄養学科では文学に携わることがあまり出来ないので貴重な機会です。一冊の本をみんなで読み合わせて理解を深めていく過程がとても楽しいです。

※学年は取材・制作時(2025年2月)のものです

教員紹介

間瀬 幸江先生

東京の大学で教鞭をとった後、2013年に宮城学院女子大学にフランス語教育・文化の担当教員として赴任。現在は、劇作品を読み合い理解を深める「演劇論」や、声と権利の関わりを学びラジオ音源にまとめる「メディア論」も担当する。「演劇論」は「授業ですが私の中では演劇の上演に等しい」とのこと。幅広い学科から演劇や文学に興味を持つ学生が集う、人気講義である。