日本文学科の日本語教員養成課程は、2006年度に設置されました。日本語教員は、日本語が母語でない方々の第二言語または外国語としての日本語を教える職業です。現在、日本の法に基づく日本語教員の免許制度はありませんが、日本文学科の学生が日本語文学科の卒業要件を満たし、かつ本課程の所定の科目を履修し単位を修得すると、卒業時に「日本語教員養成課程単位修得証明書」が発行されます。
本課程では日本語教育に携わる人材が身につけるべきマインド、知識、スキルを大学4年間かけてしっかり学んでいきます。本学の日本語教員養成課程の特徴として次のようなものが挙げられます。

国内外の日本語学習者とつながる実践

本課程では授業内外で国内、海外の日本語学習者と交流しながらの日本語教育実践の場を提供しています。4年生の日本語教育実習に向けて、2年生の段階から日本語学校の見学、海外の日本語学習者との交流学習などを取り入れ、より実践的な学びの場を作っています。

高校留学生に対する日本語サポート活動

日常的な日本語学習支援実践の場となっています。2年生から4年生までの日本語教員養成課程の学生たち有志が、年間を通しティーム・ティーチングで留学生の日本語サポートを行っています。授業の空き時間に、同じ敷地内の高校で行えるボランティア活動です。

充実した日本語教育実習と海外研修

大学内と日本語学校での日本語教育実習の他、海外研修を行っています。海外の日本語教育機関の視察、日本語授業の見学、日本語学習者との交流等、様々な経験を通して日本語教育に携わるためのマインド、知識、スキルを身に付けていきます。

宮城学院女子大学日本文学科日本語教員養成課程のfacebookページでは、学生たちの学びの様子(ボランティア活動、海外研修、日本語教育実習等)を随時アップしています。ぜひ、ご覧ください。

また、2019年4月刊行の『他者とつながる外国語学習をめざして――「外国語学習のめやす」の導入と活用』(田原憲和編、三修社)第15章において、本学の日本語教員養成課程の学生たちの学びが紹介されています。

宮城学院高等学校の留学生への日本語サポート(毎年行っています)
仙台市内の日本語学校での日本語教育実習(4年生)

日本語教員養成課程のカリキュラム

日常的な日本語学習支援実践の場となっています。2年生から4年生までの日本語教員養成課程の学生たち有志が、年間を通しティーム・ティーチングで留学生の日本語サポートを行っています。授業の空き時間に、同じ敷地内の高校で行えるボランティア活動です。

日本語教員養成課程の修了生の進路

国内・海外の大学、国内・海外の高等学校、国内の日本語学校などで日本語教師として活躍している卒業生が多数。他にも国語教諭として公立高等学校や中学校で採用となり、国語教育と日本語教育の両方の専門性を活かしている卒業生がいます。しかし、日本語教員養成課程での学びの内容は、教職だけに活かされるものではありません。外国人との共生、協働が求められる現代、日本語教育の専門を持った卒業生の活躍の場はますます広がっています。