音楽科卒業生の進路は、主に音楽関係の仕事に従事する者と、一般企業へ就職する者の２つに分類されます。以下、項目別に音楽科卒業生の進路について説明いたします。
1.　学校教員
本学音楽科で顕著な特長は、教員採用試験合格者が卒業生数に対して高い合格率を誇っていることです。宮城県をはじめ東北各県だけでなく、東京や千葉県での合格実績もあります。また、講師として勤務する者も毎年輩出しています。ほとんどは、音楽の教科を担当しておりますが、卒業後に免許を取得して小学校で教壇に立つ卒業生もいます。
2.　指導者として
指導者として最も多いのがピアノ教師です。楽器店や音楽関連企業の音楽教室の講師として、また個人で指導する卒業生も多いです。また、管弦楽器やソルフェージュなどの指導者としても活躍しています。
3.　演奏家・伴奏者として
就職率に反映されづらい分野ですが、フリーの音楽家として独奏、室内楽などで、また伴奏ピアニストとして活躍している卒業生もおります。さらなるテクニックの向上、充実した専門知識を身につけるため、大学院などの高等教育機関への進学や海外へ留学することもあります。
4.　音楽関係企業への就職
在学時に身につけた音楽の専門的な知識を生かして、ヤマハ、カワイ、サンリツなどの音楽関係企業へ就職し、楽譜係、楽器の営業などの仕事をしています。
5.　一般企業(音楽関係外)への就職
音楽関係の企業と合わせて、一般企業への就職も半数近く占めます。銀行や県内外の有名企業にも就職実績があります。また、こういった一般企業に就職しながら、演奏活動を続けたり、日常の生活や、実際に就職先の現場でも様々な形で専門的に学習した経験を生かしていて、そういった取り組みを在学生にも知ってもらうために、各方面で活躍する卒業生を招いて、年に数回座談会を行っています。