大好きな料理に携わり、人を笑顔にできるようなおいしいものを作り続けたい

HEY 中澤怜華さん

スタッフとのコミュニケーションや、先を読んだ行動を心がけている中澤さん。厨房でテキパキと働く姿が印象的だった。

店内はゆとりのある落ち着いた雰囲気。「学生やビジネスパーソン、子ども連れのお客様など、幅広い層に愛されているお店です」

看板メニューの「オープンサンドイッチ メープル」。トーストの上に、目玉焼きとカリカリのベーコン、ポテトがのった一皿。

飲食業界に就職を決めたきっかけは?

私は幼い頃から食べることが好きで、料理上手な母のおかげで食べ物の好き嫌いもなく育ちました。よく台所で母の手伝いをしていたので、料理をすること自体に興味を持っていましたし、大学時代のアルバイトでは接客の楽しさにも気付きました。もし働くなら、大好きな「料理」と「人」に関われる仕事がいい。そう思って、この業界を選びました。

現在の仕事内容を教えてください。

キッチンスタッフとして、材料の仕入れやメニューの仕込み、調理や盛り付けなどを担当しています。オーナーが実際に足を運んで学んできた米西海岸のカフェメニューを日本でも気軽に味わえるようにと、現地で直接買い付けた食器を使い、盛り付けにもこだわっています。

就職して、大変だと思ったことはありますか?

コロナ禍で営業自粛を余儀なくされた時期や、テイクアウトやデリバリーへの対応は大変でした。ですが、たくさんのお客さまの支えによって営業を再開し、継続することができています。オーナーがこれまで築いてきた人脈や信頼関係の賜物だと思うので、自分もそうなれるように頑張りたいです。

仕事のやりがいはどんなところですか?

料理をすることが好きなので、材料を組み合わせて作る過程はもちろん、完成したときの達成感もあり、毎日とても楽しいです。また、「HEY」はオープンキッチンなので、厨房からお客さまの顔が見える造りになっています。おいしそうに召し上がっているお客さまの笑顔を見ることが一番のやりがいですね。それと同時にお客さまからも厨房が見えるので、「見られている」ことを意識して緊張感を持って仕事をしています。

学生時代の学びや経験で生かされていることはありますか?

調理実習では、和食や中華、洋食、行事食など、さまざまなジャンルの料理を学びます。家庭にはない調理器具を使ったり、大量調理も経験できるので、幅広い知識と技術を身につけることができました。また、盛り付けや提供温度のノウハウは、今のキッチン業務においてとても役立っています。

これからの目標は?

まずは「HEY」で料理の腕をもっと磨き、これからもずっとおいしいものを作り続けることです。さらに、大学で学んだ栄養学を学びなおし、スパイスやハーブの勉強もしたいと考えています。その知識を活かして、いつかお店のメニュー考案にも携わりたいです。