園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2025.01.20 耳をすませば・・・

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今日は大寒、1年でもっとも寒さが厳しい頃とされていますが、日中は風もなく日差しもあり春を思わせる陽気になりました。とはいえ、朝、外の掃除と見回りを兼ねて森や園庭を一回りした際には朝の寒さで畑も南園庭も霜が降りてカチカチに凍りついていました。そんな中でも、そら組の子どもたちが畑に蒔いた(植えた)どんぐりがかろうじて一つだけ地面に根を張ろうと頑張り、ほうれん草が寒さに耐え地面に張り付くように頑張っていました。 また、森からは仲間同士で会話をしていると思われる数種類の鳥たちの鳴き声が聞こえてきます。また、姿は見えないものの小動物がいるのか地面の方からカサカサと葉っぱが擦れるような音が聞こえてくるのです。そこで、もしかするとリスやカモシカが姿を現してくれるのでは?と思い耳を澄ましてしばらく様子を見ていたのですが残念なことにその姿を見ることはできませんでした。

一方、午後保育の時間、0歳児もも組のN先生が職員室にやってきて「園長先生、北園庭のどんぐりの木の枝に何か不思議なもがぶら下がっているのを見つけたんですが、先生何かわかりませんか?」と尋ねてきました。性格上、そう言われると確かめに行かない訳にいかず、早速見に行ってみました。すると、枝の先にラグビーボールのような形をした黄緑色のウスタビガのものと思われる小さな繭がぶら下がっていました。森のほとんどの木々が葉っぱを落とし、彩りが少なくなったこの季節、鮮やかな黄緑色が目立つのかもしれませんが、常に色々な事物にアンテナを貼り興味関心を持って生活している子どもでなくN先生が見つけたということはN先生も子どもたちと同じ視点で物事を見ていることにつながると思うと何だか嬉しくなりました。この繭、秋に羽化が済み、すでに空っぽになっているので、高枝切り鋏で枝を切って飾っても大きな蛾が出てくることはないので安心!ぜひ、もも組に飾ってはいかがでしょうか?N先生!

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