園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.08.06 平和と水の有り難さ

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昨日「仙台七夕花火祭」が行われ花火が打ち上げられ、今日から仙台七夕まつりが始まり仙台市中心部で仙台の夏の風物詩である工夫を凝らした笹飾りが街に彩りを与えてくれています。そんな仙台七夕の有名なジンクスは3日間の期間中に雨が降るということです。どうやら2014年からの10年間で1ミリ以上の降水を観測しなかったのは、2015年の1回だけだというのです。そんなジンクスがある中、児童クラブの小学生たちは路線バスを乗り継ぎ科学館まで出かける予定の日でした。「行ってらっしゃーい」と送り出す時、湿度の高い薄曇りだったため、もしかしたらジンクス通りにザッと雨が降るのでは?と心配していましたが、雨に降られることも体調を崩すことも怪我をすることもなく笑顔で無事に戻ってきてくれました。しかし、園児よりは体力はあるとはいえ、気温が30度を超える中での活動は子どもたちも引率してくれた先生たちもクタクタになったことでしょう。

一方、昨日綺麗に刈ってもらった北園庭の芝がこの暑さの影響で焼けているのではと心配してくださった担当課から「業者の担当者が午後に芝の様子を見に行きますので、よろしくお願いします」との連絡がありました。連絡いただいた時間にいらしてくださった業者の方に芝の状態と対処方法をお聞きしたことろ、刈り取ってもらったことで、乾燥が進んでしまったこと、そのために「朝夕しっかりと散水して欲しい」とおっしゃるのです。日中、子どもたちが毎日のようにスプリンクラーを使って水遊びを楽しんでいるというのに乾燥してしまうほどの日当たりの良さと暑さに驚かされながら、夕方、スプリンクラーの元栓を開き、スプリンクラーでは届かないところにはホースを使ってたっぷりと散水ましたが、こんな時こそ、七夕のジンクス通り雨が降ってくれたらいいのにそんなことを考えてしまいました。そして、芝だけでなく、園の環境管理・環境維持の大変さを痛感する毎日です。

さて、ご存知の通り、今日は79年前広島に世界で初めての原子爆弾が投下され多くの人命が奪われた日です。この悲惨な出来事を忘れることがないように今年も広島市の平和公園で平和記念式典行われましたが、平和公園は今年も東北では聞くことがないクマゼミの鳴き声が響き渡っていることでしょう。古来の日本人の生活は自然とともにあり、鳴く虫の声に耳を傾け、美声で鳴く虫は声だけでその名前が分かりました。それは世界的には大変珍しいことだそうで日本人が「虫の音」を言語脳で処理しているのに対して西洋人は雑音として処理しているのだそうです。しかし、暑さを増幅させるようなクマゼミの鳴き声は日本人であっても時には騒音や雑音に聞こえてしまうのかもしれません。僕が8月の広島で初めて聞いたあの鳴き声は、原爆により水を求め亡くなっていった方々の叫びのように聞こえました。 

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