宮城学院女子大学附属認定こども園　森のこども園

こう暑い日が続くと大人でも疲れが出てくるように、子どもたちも当然疲れが溜まってくる金曜日の朝。出勤後メールチェックなどをしていると未満児玄関から大きな泣き声が聞こえてきます。誰がなぜ泣いているのか「おはよう！どうしたの？」と声をかけながら職員室を出てみると2歳児りんご組のR君が何やら駄々をこねています。一体どうしたのか聞くと長靴を履いてくるタイミングがR君の思い通り出なかったことが納得できなかった様子。大人にとってはたいしたことではなくともR君（子どもたちにとっては）大問題ということはよくあることで「わかるわかる」そう思って見ていました。しかし、お母さんはお仕事に行かなければなりません。そこで朝番の先生方も気持ちを切り替えられるように声をかけてくれるのですが、中々「うん」と言ってくれません。そこで「じゃあ、園長先生と一緒に〇〇しない？」といくつか提案してみました。その中に「きゅうりとかナスとかトマトとか育っているかどうか園長先生と一緒に畑に行ってみない？きゅうりが大きくなっていたら秘密で食べてみよう」という誘惑に気持ちが靡いたようで表情が変わり、長靴を履き、お母さんにバイバイをして畑に向かうことになった時、お母さんが「実はきゅうりとなす嫌いなんです」とこっそり教えてくださいました。ところが畑で大きく育ったきゅうりやナス、インゲン豆を探すその表情は真剣そのものできゅうりとナスが嫌いだなんていうことは伝わってきませんでした。これをきっかけに苦手な野菜を克服してくれるようになりといいのですが・・・。

一方、そんなR君とは対照的だったのが5歳児ひかり組のS君の登園の様子です。いつもなら園舎の近くの駐車場まで車で登園してくるのですが、今日はお父さんと学内を歩きながら登園してきたようで、苔に覆われた擁壁の上を歩き、セミの抜け殻を見つけるなど楽しそうに歩き保育室に向かっていきました。

雨が降ったり止んだりして蒸し暑いことなど気にならないのでしょうか、まだまだ小さいものの「ジョロウグモ」が巣を作り獲物が掛かるのを待っています。さて今後どんな風に育っていくか様子を見ていこうと思います。