学生のおすすめ本9
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『ミッキーマウスの憂鬱』 松岡圭祐 新潮社 主人公の派遣社員、後藤大輔は東京ディズニーランドでアルバイトすることが決まり、夢と期待で心を躍らせていた。しかし、彼が担当する美装部の仕事は名前も知らないようなマイナーなディズニーキャラクターの着ぐるみの着替えを手伝うだけという、華やかなディズニーランドの表舞台とはかけ離れたものだった。準社員と正社員の待遇の違い、ディズニーランドのキャスト同士の熾烈な争い。夢に満ちあふれている職場を想像していた後藤は、現実に直面してすっかり気落ちしてしまう。 そんなある日、ディズニーランドでショー用ミッキーマウスの着ぐるみ一体が紛失する大事件が起こる。疑いの矛先は、担当の美装部二課準社員、藤木恵理にむけられるが・・・。 自分の抱いていた理想と現実のギャップにはじめは肩を落としていた後藤だったが、周りの上司やキャストと仕事を続けていくうち、ゲストに夢と希望を与えられるこの仕事へのやりがいを感じるようになる。後藤が自分の仕事に対してひたむきに取り組み、奮闘する姿に、読んでいるこちらまで元気をもらえるのではないだろうか。そしてこの本を読み終える頃にはきっと、あなたもディズニーランドで働きたいという気持ちが湧いてくるはずだ。 |
