学生のおすすめ本8
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『沈黙』 遠藤周作 新潮社 キリシタン迫害に苦しむ信徒を救うために、主人公の宣教師は日本へ向かいます。『沈黙』は、良い布教の地と思われてきた日本の信徒との微妙な信仰の差異や、救うためにやってきたはずの宣教師をかくまう事、神を信じる事で却って日本信徒が殺されていく現実、殉教、そしてその状況の中でなお続く「神の沈黙」など、全て書ききれないほど最初から最後までとにかく苦悩と問いかけだらけの本です。残酷な場面も多いのに、まるで映画を見ているかのように次々と文章が映像化されて強制的に頭に送り込まれてくるので「本でも読んで心穏やかに過ごしたい」などという時には全くもっておすすめできません。 内容が盛りだくさんの濃い一冊ですが、『沈黙』自体はとても読みやすく分かりやすく書かれているので、一つ一つの問題と正面から向き合うことが出来ます。何かじっくり考えたいとき、悩みたいときにぜひ。 先ほども述べましたが映画のような本なので、少しの空き時間を利用して読み進めるよりも、休日などに集中して読みきることをおすすめします。 |
