私のお薦め図書(三訂 『情報検索演習』 原田智子編集他 東京 樹村房 2006年10月) | 宮城学院女子大学日本文学科 澤井 清 |
情報化社会といわれる今日、インターネットを利用した情報検索技術を身につけることはきわめて重要である。 本書は、もともと図書館情報学の情報検索技術取得の教科書として発行されたものであるが、日本文学科の学生にとっても有意義な図書であるので紹介する。インターネットを駆使することによって調査・研究の上で、また社会に出ても大いに役立つからである。 各章には例題が示され、検索手順が懇切丁寧解説されている。第3章には、まずインターネット上の Web ページ、Web サイトの探し方と利用法が例示されている。第5章では、図書情報の探し方として、新刊図書の探し方、古本の探し方、そして現在入手可能な図書の探し方について最新の情報による解説がなされている。求める図書が図書館にない場合、他の所蔵図書館の蔵書の探し方として、国立国会図書館の Web OPAC や全国1,000以上の大学図書館等の蔵書を検索する国立情報学研究所の新しい Webcat(関連する他の図書を連想検索する)が紹介。その他、文学作品を Web 上から無料で入手できる「青空文庫」も紹介されている。 第6章では、雑誌記事情報の探し方として、国文学研究資料館の「国文学論文目録データベース」や国立国会図書館の「雑誌記事索引データベース」が紹介されている。第7章には、新聞記事情報の探し方として、本学図書館からアクセス可能な「朝日新聞データベース」や無料で2ヶ月間利用可能な「朝日新聞」の使い方などが紹介。 「国語辞典」「漢和辞典」「英和辞書」「和英辞書」等、百科事典の例として無料の Wikipedia や有料ではあるが、本学図書館から無料で利用できる信頼性のある小学館の百科事典 Japan Knouwledge の使い方も紹介されている。 ![]() そのほか、社会に出た場合に役立つ Web 情報源も網羅されている。 |