
卒業生紹介
八島徳子公認会計士・税理士事務所 代表 八島 徳子さん
- 1987年度 宮城学院女子短期大学
- 家政科食物専攻 卒業
緑豊かな環境で自分を見つめた時間が
会計士としての道をめざす原動力に
宮城学院女子短期大学には家政科、教養科、保育科の3つの学科があり、私は「手に職を持っていた方がいい」という両親の勧めもあって、栄養士を目指せる家政科食物専攻に入学しました。キャリア教育というものが今ほど盛んではなかった時代ということもあり、郊外で緑の多い環境の中、友だちとのんびり過ごしながら自分とじっくり向き合った2年間だったと記憶しています。
卒業と同時に栄養士の資格は取得しましたが、実習の際に「自分には向いていないかも」と感じ、最終的には公務員を志望。宮城県職員として勤務しながら何度か異動を経験するうちに、一つの専門分野に腰を落ち着けて仕事をしたい、と思うようになりました。もともと数学が好きだったので、数字を扱う会計士を目指してみようと思ったのが30代の頃。家族からの叱咤激励を受けながら、簿記3級の勉強から始めました。学生時代にのんびり過ごしたことで「学ぶこと」へのエネルギーをじっくり溜め込んでいたからか、自分が知らなかったことを学ぶ楽しさや、知識が身に付いていく達成感を味わうことができました。
2006年に資格を取得し、新日本監査法人(現・EY新日本有限責任監査法人)に入社した時点で「ゆくゆくは個人事務所を立ち上げたい」という想いがあったので、ある程度経験を積み、2014年に独立。最初は会計士としての仕事だけでなく経理や営業の仕事も自分一人でこなさなければならなかったうえ、監査法人にいた頃と違ってブランド力もなかったので、どうやってお客様に信頼していただき、仕事を増やしていくかが課題でした。とにかく信用を第一に考え、お客様に対して誠実に、丁寧に仕事をすることを心がけていました。もちろんその姿勢は今も変わりません。人を雇えるほど事業が軌道に乗り始めたのは2・3年が経ってからです。

会計士はお客様の企業経営に密接にかかわる仕事。自分のことだけではなく他者のことを考え、寄り添った対応を必要とする点で、宮城学院が掲げる建学の精神「隣人愛」が生かされていることを日々強く実感しています。自分の得意分野で人や社会の役に立ち、そのことでお客様から感謝される。それが今の私にとっての喜びです。今後も社会のためになれるよう、力を尽くしていきたいと思っています。
私は30歳を過ぎてから会計士の資格を取るための勉強を始めましたが、何事も始めるにあたって「遅すぎることはない」と感じています。学びは生涯続くもので、自分が全力を出すタイミングはどこかで必ず訪れる。インターネットが当たり前になり、情報が溢れている現代では難しいかもしれませんが、周りの人と比較することなく、自分の心の満足のため、やりたいこと・興味のあることに集中することが、人生を豊かなものにしていくうえで重要になってくるのだと思います。
八島 徳子さん
- 1987年度 宮城学院女子短期大学
家政科食物専攻 卒業 - 八島徳子公認会計士・税理士事務所 代表
宮城県白石市出身。宮城県白石女子高等学校(現・宮城県白石高等学校)卒業。大学卒業後は宮城県職員として勤務。専業主婦を経て2006年に公認会計士試験に合格し、新日本監査法人(現・EY新日本有限責任監査法人)へ入社。2014年に独立し個人事務所を設立。
※本記事は「MG talk Relation vol.17」より転載