浮嶋(浮島神社)


 多賀城碑(壷の碑)から東北歴史資料館へ向かって10分も歩かないうちに、資料館の奥に小さな丘が見えてくる。その丘の上に、うっそうとした木立のなか、神社が佇んでいるのが見えるだろうか。これが浮島神社である。拾遺集を開くと、源順が「さだめなき 人の心にくらぶれば ただうき島は 名のみなりけり」と詠んだ和歌が残されている。「浮島」という地名の通り、丘そのものが小さな島のような姿を今もとどめ、あたかも天然の社によって俗塵から守られているかとさえ思わせる風景だ。


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